研究分担者 |
町田 篤彦 埼玉大学, 工学部, 教授 (50008869)
吉中 龍之進 埼玉大学, 工学部, 教授 (00008822)
秋山 成興 埼玉大学, 工学部, 教授 (80008820)
田島 二郎 埼玉大学, 工学部, 教授 (30134331)
久保 慶三郎 東京大学, 名誉教授 (10013070)
ODA Masanobu Saitama University Assistant Professor (90008855)
渡辺 啓行 埼玉大学, 工学部, 助教授 (90159244)
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研究概要 |
吊構造の動的性状を解明するため, 61年度に上部構造, 基礎と地盤, 破壊性状の3グループがそれぞれ設定した研究テーマをそれぞれ継続して実験ならびに解析的研究を実施した. 特に上部構造-基礎-地盤の動的相互作用を局部的な破壊までをも考慮しての研究は3グループで協力して行った. 主な研究結果の概要は以下に示す. 1.上部構造グループ==吊構造の動的性状・安定性の解析計算モデルの合理化を考え, ケーブルのモード減衰の基本的特性, およびケーブル振動の吊橋の動的性状への影響を解明した. また, 地盤上の動的コンプライアンスの理論を展開し, 各種振動モードについて解析を行った. これに並行して大型吊橋のアンカレイジの地震動観測を行い, 理論との照合をし, 良好な結果を得た. 2.基礎と地盤グループ==橋梁基礎の動的接触問題を地盤反力係数の寸法効果を考慮して数値解析により検討した. ゆるみ領域・節理のある岩盤の研究が継続され, 多数の亀裂を含む岩盤と等価な連続体をクラックテンソルの概念を適用した有限要素手法を用いて検討した. また, 水との連成を考慮した不連続性岩盤の変形解析, および液状化に対する検討を実施した. また, 岩地盤の静的耐荷力・動的バネ定数の計算モデルの確定化をはかった. 3.破壊性状グループ==コンクリート基礎, 接合部及び岩地盤の動的な破壊性状を実験, 理論および数値解析により検討した. 新しい仮動的実験手法を開発し, また, 高速波形計測記憶装置を用いて, 破壊の進展状況の把握及び破壊の進展に伴う復元力特性の変形を明らかにした. 更に, 上部構造・基礎と地盤グループと協力する事により, 終局時までの上部構造-基礎-地盤の3元系の動的性状に関する問題点を解明した.
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