研究課題/領域番号 |
61420050
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体物性学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
須貝 新太郎 北海道大学, 理学部, 教授 (80000727)
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研究分担者 |
桑島 邦博 北海道大学, 理学部, 助手 (70091444)
新田 勝利 北海道大学, 理学部, 講師 (80001858)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1986年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
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キーワード | 折れたたみ中間体 / 構造のゆらぎ / H【double arrow】D交換 / 高速CD測定 / モルテングロビュ-ル / α-ラクトアルブミン / トリプトファン合成酵素 / スタフィロコッカルヌクレア-ゼ / モルテングビュ-ル / αーラクトアルブミン / リゾチーム / 中間変性状態 / ジスルフィド結合 / 牛αーラクトアルブミン / トリプトファン / D→H交換 / 三次構造のゆらぎ / 馬リゾチーム / Ca^<2+>結合 / 牛α-ラクトアルブミン / 熱変性(中間)状態 / 【Ca^(2+)】結合 |
研究概要 |
蛋白質の折れたたみ中間体のモルテングロビュ-ル状を確かめるため、主にH【double arrow】D交換法にて構造のゆらぎ度を調べ、天然状と比較する事を目的にした。その中間体が酸(A)側で安定に捕獲出来る牛のα-ラクトアルブミン(α-LA)の天然状では二つのTrpが表面近くにあって速く交換し、他の二つは分子内にあって、立体構造のゆらぎで表面に出て交換する事が解った。ヒト、モルモット及びヤギのα-LAを使い、且つ一次元、二次元の^1H-NMRの研究から、交換が保護されているTrpは、Trp26,60である事が明らかにされた。一方A状のα-LAでは紫外吸収で測った側鎖TrpのNHの交換は二つの相が存在し、しかしどちらも交換保護度は小であった。又赤外吸収スペクトルで測定出来た主鎖NHの交換もA状では保護度が小さく、且つ二相の存在で説明出来た。即ちA状では分子のゆらぎが大きく、主鎖、側鎖ともにたえず表面に露出出来、しかし分子表面露出度は全て残基が均一ではない事になる。さらにpHジャンプとH【double arrow】D交換を併用して、A状(折れたたみ中間体)で出来ている二次構造域はそのまま天然状で保存されている事も確認出来た。α-LAのCa^<2+>-結合サイトを残している馬、鳩のリゾチ-ム(LYZ)の変性中間体、可逆変性の詳細が調べられた。 大腸菌のTrp合成酵素β_2鎖の折れたたみに免疫活性中間体が知られていたので、又疎水蛍光色素から折れたたみモルテングロビュ-ル状中間体が仮定出来ていたので、高速CD法にてその詳細を調べた。結果は上記活性中間体はモルテングロビュ-ル状である事を確認した。 さらにスタフィロコッカル・ヌクレア-ゼの折れたたみをCD法、H【double arrow】D交換法にて調べたが、初期中間体の構造はむしろコイルに近く、折れたたみ中間体の構造もアミノ酸配列に敏感であると考えられた。 4年間の成果から、今後明らかにすべき多くの問題が提案出来た。
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