研究課題/領域番号 |
61430012
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機・錯塩・放射化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岩泉 正基 東北大学, 非水溶液化学研究所, 教授 (70006295)
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研究分担者 |
大庭 裕範 東北大学, 非水溶液化学研究所, 助手 (10176985)
小塚 宗輝 東北大学, 非水溶液化学研究所, 助手 (70006310)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1986年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
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キーワード | 電子スピンエコー / ESE / スピンエコーENDOR / ESEーENDOR / パルスENDOR / 窒素・硫黄配位銅(II)錯体 / ENDOR / ESR / スピンエコーエンドール / 遷移金属錯体 |
研究概要 |
1)遷移金属錯体のスピンエコー核変調効果およびENDORの測定に対し充分機能しうる電子スピンエコーおよびスピンエコーENDOR装置の試作。次の性能をもつものが製作された。電子スピンエコー:Hahnのエコーおよびstimulatedエコーの両方法による測定可能。マイクロ波帯域幅10MHz。マイクロ波パルス出力最大1KW、幅50ns〜2500ns、分解能2.5ns、間隔0〜999997.5ns。信号検出ホモダイン方式。分光器はマイコンにより制御。スピンエコーENDOR:stimulatedエコーと飽和回復法によるENDORの測定が可能。ラジオ波周波数DC〜100MHz、出力最大300W。 2)時間の関数としてのスペクトルを周波数関数へ変換するための変換法の検討。通常はフーリエ変換法を用いるのが一般であるが、マイクロ波パルス後のデットタイムの大きな本系では問題があり、種々検討した結果最大エントロピー法の採用により非常に良好な結果が得られた。 3)上記方法の応用結果。電子スピンエコー法の特長はESRやENDORで観測しえない小さな超微細相互作用の観測に適していることである。本研究では従来の方法では測定が不可能であった銅(II)錯体の軸配位子の超微細相互作用、バナジル(IV)錯体の平面四配位子の超微細相互作用、ポルフィリンコバルト(II)錯体のポルフィリン環超微細相互作用の観測に成功し、本方法の遷移金属錯体の構造化学的研究への有用性が実証された。またスピンエコーENDORについても銅(II)錯体の系で検討を行い、今後の利用について、非常に明るい展望をもつことができた。 以上、新しい視野に立っての遷移金属錯体の構造化学的研究への新しい展開への基礎が築かれたと考えている。
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