研究課題/領域番号 |
61430014
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学一般
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西村 進 京都大学, 理学部, 教授 (40026802)
|
研究分担者 |
池田 隆 京都大学, 教育部, 助手 (60026797)
田上 高広 京都大学, 理学部, 助手 (80202159)
松田 高明 姫路工業大学, 工学部, 教授 (50145827)
鳥居 雅之 京都大学, 理学部, 助教授 (60108983)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
25,600千円 (直接経費: 25,600千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1988年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1987年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1986年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
|
キーワード | 飛跡法 / 熱蛍光法 / 閉鎖温度 / 飛跡長 / 熱履歴 / 画像解析 / 自動計測 / フィッション・トラック / 放射非平衡 / 自動化 / 熱史 / フィッション・トラック法 / 岩体の熱史 / ウラン系列の放射非平衡 / 適正エッチング / ゼーター値 / 活断層の年代 / ジルコンの熱アニーリング / フィッション・トラック年代測定法 / フォトン・カウンター / 断層の最終活動年代 / 火山灰の年代 |
研究概要 |
飛跡法の研究では、鉱物(ジルコン、アパタイト、スフェ-ン)によって閉鎖温度が異なり、他の同位体を用いた年代測定より明確に定まり、比較的低温であることから、岩体の熱履歴を詳しく研究することができる。また、その飛跡長の研究から、更に詳細な熱履歴を求めることができる。このことは非常に注目されている所である。我々は、その計数の自動化はもちろん、飛跡長の測定精度を上げるため、この研究費補助金により、画像解析装置を導入し、また、周辺機器の補充につとめ多くの成果を挙げることができた。また、熱蛍光法は、飛跡法で行えない若い年代決定法の開発として研究を進めた(研究発表参照)。基礎的研究としては、(1)画像解析装置のソフトの開発、(2)最適年代測定の実験手順の確立、(3)国際対比のため標準試料及び標準年代試料を用いたZeta値の決定、(4)原子炉照射孔の中性エネルギ-分布の異なり(Cd比)によるその測定への影響、(5)鉱物のエッチングによる異方性、(6)鉱物のエッチングによるウランの挙動、(7)熱アニ-リングの基礎的研究、(8)ウラン系列の放射非平衡の測定法の開発、(9)熱蛍光法の精密化の研究を進めた。応用の研究としては、(1)領家帯の中央構造線での熱履歴の解明、(2)太美山層群の古地磁気と年代の研究、(3)湖東流紋岩の年代、(4)南武フォッサの花崗岩体の上昇速度の解明、(5)五島列島の古地磁気と年代の研究、(6)火山灰層の熱蛍光法による年代決定、(7)断層帯の熱蛍光法による活動年代の推定を行った。これらの研究をもとに、(1)飛跡法の手法のまとめ、(2)熱履歴のまとめ、(3)若い年代測定法の可能性、(4)熱年代学の展望などをまとめた。 今後は、これらの各開発、改良を進めた装置を更に改良し、手法の改良にもつとめ、特に自動化を更に進め、多くの応用例を出し、また、研究者の養成を行いたい。
|