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家蚕の摂食機構に関する総合的考究

研究課題

研究課題/領域番号 61440012
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 蚕糸学
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

林屋 慶三  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (60027852)

研究分担者 吉村 徹  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (70182821)
住本 憲一  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (40027868)
清水 勇  京都大学, 理学部, 助教授 (80025486)
山岡 亮平  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00111948)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1987年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1986年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワード昆虫の寄生選択 / カイコ / クワ / 家蚕の摂食機構 / メチルエチルケトン / 誘引因子 / 定着因子 / 摂食開始因子 / カイコの誘引物質 / カイコの走光性抑制物質 / 小顋肢 / 小顋粒状体 / モリン
研究概要

(I)浜村ら「誘引」と一括した行動のなかにも詳しく検討すると, 誘引の初期行動と思われるクワの香気に対して一斉に頭をもたげ, 香気の在りかを探るような行動があり, これがあたかも香気にむせぶような様子に見えるので, 興奮因子と名付け, クワより抽出し, メチルエチルケトンとと同定した.
(II)カイコの走光性行動と走化性行動(誘引)とを関連づけつつ, 走光性反応を停止させるクワの香気成分を追求しその単離法を確立した.
(III)誘引行動を更に細分して, 誘引と定着にわけ, 極めて微量で強力な誘引および定着性を有する物質, シスシャスモン, β-フェニルエタノールを桑葉中より新たに同定した. またトリデルペンであるα, βアマリンの高級脂肪酸エステルに誘引活性があることをあきらかにした.
(IV)摂食開始因子であるβ-シトステロールの活性に検討を加え, 再結により精製したβ-シストテロールの活性がヘキサコサノール, オクタコサノールやモリンの活性より強力であることを明らかにした.
(V)既知の噛咬因子, モリンを中心に類縁フラボノイド化合物とカイコの感賞器官である小〓肢の感応との関係を電気生理学的に追求し, フラボノイド化合物の3, 2位の水酸基がカイコの摂食活性と関係があることをあきらかにした.
(VI)誘引因子や定着因子など桑葉中に報告した種々の生理活性物質を茎本人工飼料に添加し, 摂食量との関係を調べた. その結果シスージャスモンに摂食促進因子と呼び得る活性のあることがわかった.
(VII)主として化合物質による刺激という立場から摂食機構を調べて来た従来の研究に加え, 飼料の物理的因子に注目して検討をおこない, 飼料硬度が摂食を左右することを明らかにした.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] K.Hayashiya: J. Clem. Ecal.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hayashiya: J. Appl. Ent Zool.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Yamaoka: Agric. Biol. Chem.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Yamaoka: Insect Bioclem.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Yamaoka: J. Sericult. Sci.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Hayashiya: Insect Biodem.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] B.McPherson: "New Host Recognition Factors in the Bombyx mori-Morus alba Interaction" J. Chem. Ecol.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Yamaoka: "Feeding Promoting factor of the silkworm larvae" J. Sericult. Sci.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Hayashiya: "Reinvestigation of the importance of -sitosterol on the feeding process of the silkworm larvae" J. Appl. Ent. Zool.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Yamaoka: "Exiting factor of the silkworm larvae" Agric. Biol. Chem.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Yamaoka: "New Silkworm larval attractant in mulberry leaves" Insect Biochem.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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