研究課題/領域番号 |
61440014
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
土屋 英子 (1988) 広島大学, 工学部, 助手 (90127671)
福井 作蔵 (1986-1987) 広島大学, 工学部, 教授 (60013299)
|
研究分担者 |
福井 作蔵 広島大学, 工学部, 名誉教授 (60013299)
上領 達之 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50025649)
宮川 都吉 広島大学, 工学部, 教授 (10116676)
東江 昭夫 広島大学, 工学部, 教授 (90029249)
土屋 英子 広島大学, 工学部, 助手 (90127671)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1986年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
|
キーワード | 子のう胞子形成 / 2μmDNA / ペルオキシソーム / トランスメンブレンシグナリング / Ca^<2+> / カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ / 細胞周期 / DNA複製 / 核膜の物質輸送 / 下等真核生物 / オルガネラ形成 / 核膜ATPase / 性分化 / トランスメンブレンシグナリング機構 / DNAの核内輸送 |
研究概要 |
真核細胞の増殖・分化に関わる遺伝子発現の調節を分子レベルで解明する事を目的とし下等真核生物、酵母を材料として研究を行なった結果、以下の知見を得た。1.酵母の減数分裂、胞子形成時に特異的に発現するグルコアミラーゼ遺伝子のクローニングとDNA塩基配列の決定、さらに発現調節に関与する5'上流構造の決定を行なった。2.酵母2μmDNAの安定な複製、分配に関わる分子内、分子外の因子を解明し、類縁酵母間での進化について明らかにした。3.酵母ペルオキシソーム蛋白の遺伝子を数種クローニングし、これらがゲノム上で特異な遺伝子群として存在する事を見いだした。また、これら遺伝子の一つであるアシルCoA酸化酵素遺伝子についてペルオキシソーム形成時の蛋白ソーティングに関わる構造を解析し、その構造が蛋白のC末端2/3部分に散在する事を見いだした。4.酵母性フェロモンのトランスメンブレンシグナリングにCa^<2+>をセカンドメッセンジャーとする経路が働いている事を明らかにし、その分子機構を解明した。この経路の下流に働くと考えられるCa^<2+>/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼの単離に成功した。また、酵母の遺伝子ライブラリーより2種のカルモジュリン結合蛋白遺伝子のクローニングを行なった。5.酵母の細胞周期とCa^<2+>の関係を解析し、G1期、M期に細胞内遊離Ca^<2+>が必須であることを明らかにした。6.酵母性フェロモン、ロドトルシンAの遺伝子を単離し、DNA塩基配列ならびに、ゲノム上での構造の特性を解明した。7.モノクローナル抗体を用い、酵母のDNA複製を正に調節する核蛋白p70を同定しこれがヒートショック蛋白の一つであるhsp70と極めて類似した構造を持つことを明らかにした。この蛋白の機能をin vitro系で解析した。8.酵母の単離核によるプラスミドDNAの輸送機構を解析し、核内のATPase、プロテインキナーゼが必須な役割を果たす事を明らかにした。また、この輸送系に関与すると考えられる核膜ATPaseの単離に成功した。
|