研究概要 |
年度はじめの「計画調書」に研究計画を立てたように, 特に研究代表者の研究成果をまとめることが主たる目的であった. その目的は, 研究分担者(小谷信千代, 白館戒雲)の協力を得て達成された. その成果は「研究成果報告書」の通りである. ツォンカパの重要な著作である「意趣善明」(チャンドラキールティの『入中論』に対する注釈書)の第六章(般若波羅蜜多章)の解読研究により, ツォンカパの中観思想はほぼ明らかとなったといえる. 本年度の研究経費はすべて, この成果の発表のための印刷費の補助として使用したが, これも「計画調査」において予定していた通りである. 尚, 研究分担者も研究を各々に続行しているので, これら続々と研究誌学会誌などにおいて, その成果の一部が発表されていくことであろう.
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