研究分担者 |
津田 守 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50163811)
富田 健次 (冨田 健次) 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60116142)
溝上 富夫 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60030152)
松尾 大 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (90144542)
古賀 勝郎 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (00030106)
森村 蕃 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (40030142)
吉川 利治 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030144)
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研究概要 |
1.2年間の研究期間を通じ, 東南アジア・南アジア諸国において用いられている俚諺・格言を各言語ごとに蒐集し, その用例を定例研究会において各研究者から発表してもらうと同時に, 隣接諸言語の俚諺・格言との相違点, 類似・共通点についての検討が行われた. 2.各言語ごとの個別研究を通じて, 俚諺・格言には, 次のような性格が内在している事が判明した. (1)俚諺・格言は, 現代社会においても盛んに用いられているが, それは, 簡潔平明な表現の中に経験から導き出された真理が含まれている事による面が大きい. (2)俚諺・格言には, それを使用している民族の歴史, 文化, 社会が濃縮した形で反映されており, 民族文化や価値観を理解する上できわめて重要な存在となっている. (3)俚諺・格言の構成には民族独自のものも勿論決して少なくはないが, 隣接諸言語との間に類似ないし共通性を示す事も頻繁に見られる. それは, 主として二文化の接触に伴う伝播, 受容によるものであり, 東南アジア・南アジア地域における民族文化の交流の大きさを窺わせる. 3.研究分担者によって蒐集された各国各言語の俚諺・格言の内, 使用頻度が比較的高い百例を, 東南アジア・南アジアの俚諺・格言の具体例として資料集にまとめた. 東南アジア・南アジアの言語文化を理解するための文献として一般社会に利用してもらうべく公刊の機会を模索している.
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