研究分担者 |
柏木 宣久 統計数理研究所, 調査実験解析研究系, 助手 (50150032)
久保木 久孝 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10132698)
馬場 康維 統計数理研究所, 調査実験解析研究系, 助教授 (90000215)
村上 征勝 統計数理研究所, 統計教育情報センター, 助教授 (00000216)
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研究概要 |
次の諸項目について, 研究代表者および研究分担者が協力して研究を実施, 成果を得た. 1.情報の基礎概念……情報量について, その基礎にあるエントロピー等の物理, 熱力学的背景, 大偏差確率の評価等について研究し, 情報量の総合的把握に関する成果を得た. また, 修正情報量基準に関連する理論とそれに基づくいくつかの応用例についてまとめ, それらの結果を学会および論文等で公表した. 2.情報価値と決定……統計的決定理論により, 複数センサ安全監視システムを構成する最適なセンサ数を求める方法を提案した. 相手方の戦略に関する情報価値の評価方法についても若干の考察をした. 3.情報の幾何学的表現……幾何学的表現による統計情報の縮約について考察し, カテゴリカルデータに対する幾何学的な表現を工夫, 数値のみでは得られない多面的情報の抽出方法の研究を前進させた. 4.情報とセパレート理論……パラメトリックモデルを用いた推測において, 直接考察する必要のないパラメータの影響を除くための方法と, そこで重要な役割を演じる尤度および情報量についての理論を展開し, いくつかの重要な成果を学会および論文等で公表した. 5.ベイズ手法と情報……ベイズ型情報量基準と関係する尤度関数とベイズ尤度関数の性質についての基本的な結果を得, それらを公表した. 以上, 当初の研究計画および61年度の中間結果を踏まえ研究を行ない, 二年間に渡る研究の最終報告のために, 成果の主要部分で未公刊のものを中心に'研究成果報告書'を作成した.
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