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南インド・ラルグディ郡の100村の土地台帳(1865-1925年)の数量的分析

研究課題

研究課題/領域番号 61450079
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済史
研究機関東京大学

研究代表者

柳澤 悠 (柳沢 悠)  東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (20046121)

研究分担者 水島 司  東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助教授 (70126283)
加納 啓良  東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (00134635)
松井 透  東京大学, (東洋文化研究所), 名誉教授 (50012969)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード土地所有構造 / 村落構造の変化 / カースト / インド / データベース化 / 水利灌漑 / 耕地利用 / 土地税
研究概要

1.データベース作成-対象とする郡の約60村の土地台帳のうち, 1895年・1925年の2年次分を電算機に入力し, 機械可読の形とすることができた. この部分については, 今後様々な関心から電算機で分析できるようになった.
2.集計作業-データ入力の完了した村落のうち22ヶ村については, カーストごと, 及び土地所有規模別の土地所有面積を集計し, 集計表を完成した. この時期の土地所有についてこれだけ詳細な表が多数村について作成されたことは, 今までなく, 重要な基礎資料といってよいだろう.
3.分析とその結果-集計表の完成した22村のデータを分析し, 1895年から1925年の間におけるカーストと土地所有関係の変化を明らかにした. その中では, 以下のことが明らかとなった.
(1)1895年には, バラモンや上位カーストの保有する土地が大きかったこと. (2)1895年から1925年の間に, 今まで土地保有のほとんどない「不可触民」や下位カーストの土地保有が増大し, 逆にバラモンなどの土地保有が減少したこと. (3)この間の零細な土地保有者の倣増は, 通説のいうような, 人工増加による土地細分化によっては充分に説明されえず, 「不可触民」などの零細な土地保有者が新たに生まれたことによっておこった現象であること. (4)バラモンなど大規模土地所有が減少する一方で, 中上位カーストの一部が商業活動と結びついていて土地保有を拡大させていること, しかしながらこの2つの変化はカーストを区別しないで集計した場合は現象的には表されてこないでいること, などである.
全体として, インドの農民層分解に関する通説的見解とそれを批判する見解との対立を止揚しうる, 総合的構造的視点が実証的に示されえたと考えている. 4.集計表と分利結集を公刊した.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 柳沢悠: "20世紀初め南インドにおけるカーストと土地保有構造の変動" 東京外国語大学・アジア・アフリカ言語文化研究所, 316 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Yanagisawa: Institute for the Study of Languages and Cultures of Asia and Africa. Change in Landholdings and Caste in South India Between 1895 and 1925, 316 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-30   更新日: 2016-04-21  

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