研究課題/領域番号 |
61460009
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
祖父江 義明 東大, 理学部, 教授 (10022667)
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研究分担者 |
林 正彦 東大, 理学部, 助手 (10183914)
内田 豊 東大, 理学部, 教授 (90012814)
藤本 光昭 (藤橋 光昭) 名大, 理学部, 教授 (70022580)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 銀河 / 銀河系 / 銀河中心の活動 / ジェット / 星間物質 / 磁場 / 電波観測 / 中心核 / 渦巻構造 / 活動 / 渦状構造 / 中心核活動 / 磁力線 / 電磁流体力学 |
研究概要 |
1.銀河の大局磁場構造 銀河における磁場が、銀河構造やその活動にどうかかわるかを調べるために、渦状銀河の直線偏光電波の観測データをもとに考察とモデル作りを行った。渦状銀河の磁力線構造は、基本的には双対称のらせんであるが、一部の銀河(アンドロメダ星雲など)は特殊なリング構造であることをつきとめた。これら銀河磁場の大局構造の起元として、銀河形成時に宇宙空間を走る磁場が巻きこまれ渦状に発達して維持されていることを理論的に明らかにした。維持のメカニズムとしてダイナモ作用を考え、銀河ディスクの厚みとハローを仮定すると定常解があることを示した。 2.銀河垂直磁場とジェット現象 銀河磁場が、中心核の活動現象にどうかかわるかを観測的、理論的に調べた。まず原始銀河が宇宙空間からとりこんだ磁場のうち、円盤面に垂直成分は、星間ガスが中心部へ落下するにつれて、中心部に集まり、そこで強い垂直磁場をつくることを指摘し、理論上もたしかめうることを示した。中心部の強磁力線構造が銀河系の中心部では実際に垂直に走っていることを、野辺山セボン100m電波望遠鏡による観測、およびデータ解析によって明らかにした。また垂直磁場がジェットの成因になることが指摘され、観測的にも銀河中心部に15光年にのびてふきだす巨大ジェットがあることを発見して実証した。
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