研究概要 |
本年度4月に,アメリカ合衆国ブルツヘブン国立研究所において,8組の各40板の乾板を10GeVと15GeVのエネルギーのStのビームにあてた. 当初予定していた6GeVは,加速器の都合ができなかったので,10GeVに変更した. その後現像を終え,二連式顕微鏡で40板の乾板の相対位置の較正を行った. 平均100μm以下,最大500μm以下で良く一致していることが,粒子の軌跡を通しておいかけることで明らかになった. またビーム粒子の方向は1mmラジアン以下の精度で揃っており,乾板に対しても良い精度で垂直であった. また画像処理システムを一通り完成してテストを行い,ビーム粒子に対しは満足すべきものを得たが,ヘリウム等の軽粒子に対して感度が低いという問題であり,その改良及び全体の解析速度の向上を図りながら解析を行っている.
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