研究課題/領域番号 |
61460051
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
平澤 威男 (平沢 威男) 国立極地研究所, 研究系, 教授 (30011571)
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研究分担者 |
宮岡 宏 国立極地研究所, 研究系, 助手 (10150046)
小野 高幸 国立極地研究所, 資料系, 助手 (10141996)
藤井 良一 国立極地研究所, 研究系, 助手 (00132712)
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究系, 助手 (20132714)
佐藤 夏雄 国立極地研究所, 資料系, 助教授 (50132709)
門倉 昭 国立極地研究所, 研究系, 助手 (70185883)
江尻 全機 国立極地研究所, 研究系, 教授 (30013692)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1988年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1987年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | オーロラ / CNA / ULF / VLF / 共役性 / 磁気圏構造 / Pc5脈動 / Pg脈動 / 地磁気共役点 / オーロラ輝線 / オーロラダイナミックス / オーロラ生成機構 |
研究概要 |
オーロラ現象の動形態を定量的に解析してオーロラ生成機構を解明するためオーロラ画像データ並びにオーロラに関連した諸現象の観測データを電算機処理可能なディジタルベースデータ化する作業が研究期間(昭和61年度〜昭和63年度)を通して実施された。作成されたオーロラ現象データベースを用いた研究成果は学会講演による口頭発表の他、学会誌への論文掲載による公表が行なわれた。この研究課題による研究成果は主として3分野に分類される。第1はオーロラ発光の南北両半球における対称性に関する成果である。オーロラはプロトン及び電子によりそれぞれ特徴的な発光領域を持って生成している事、並びにオーロラ活動が静穏な場合オーロラの南北半球における対称性は良く活動が激しくなると対称性が消失する様を明らかにすることができた。第2にこれまで定量的な解析がほとんど行なわれたことの無い地磁気脈動及びVLF自然電波放射の日変化、季節変化及び太陽活動周期(約11年)に依存する活動度の変動をとらえることができた。さらにこれらの変動特性の南北両半球における性質を解析した結果、地磁気脈動やVLF自然電波放射が太陽活動、地磁気活動のみならず観測地点における太陽天頂角に大きく依存する事が判明した。第3は作成さあれたデータベースと他の観測データの比較解析による成果である。高空間分解能リオメータ観測との比較により高エネルギー粒子降下とオーロラ発光域の関係が明らかにされ、特に明方オーロラオーバルにて高エネルギー粒子降下域が東側へドリフトする様を発見する事ができた。またこの現象と関連した大気球観測によるオーロラX線発生とオーロラとの関係も明らかにされつつある。以上の様に本研究課題による解析研究は多岐にわたるオーロラ現象の究明に貢献でき、充分な成果があげられたと考えられる。今後はデータベース作成を継続して、オーロラの長期変動の様相を明らかにしてゆきたい。
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