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繊毛等による翼の乱流抵抗低減デバイス

研究課題

研究課題/領域番号 61460076
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 航空宇宙工学
研究機関筑波大学

研究代表者

柘植 俊一  筑波大学, 構造工学系, 教授 (50133020)

研究分担者 筒井 康賢  工業技術院, 機械技術研究所, 主任研究官
TSUTSUI Yasukata  Head Investiqator, Mechanical Engineering Laboratory, Agency of Industrial Scien
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1987年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1986年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード乱流抵抗低減 / 縦渦 / レイノルズストレス / 受動制御 / トムス効果 / リブレット / 受動的表面効果 / タテ渦抑制 / トムズ効果 / 纎毛
研究概要

乱流境界層の抵抗低減に著効のあるトムス効果(液体中に極微量の高分子溶液を混入すると摩擦抵抗が低減する)のメカニズムに対するモデルを提案し, それを気体の流れについて検証しようとするのが本研究の目的である. その提案されたモデルの第一は壁面に植毛された繊毛で, これが流体に受動的に作動してレイノルズストレスを減らすのではないか, と予想された. 実験は風洞中におかれた壁面の一部をくりぬいて剪断力に応じて変位できるような装置を考案し, その変位をギャップセンサーで測定して剪断抵抗力を測定した. 結果としては, この方法では抵抗低減は得られなかった. その理由は, 静電植毛では植毛可能な繊毛の太さ, 長さに下限があり, 境界層の粘性底層の厚みより小さな長さをもつ繊毛が植毛不可能であったことによる. 次いでこの欠点を改良するため, 太さ0.1mm程度の釣糸を流れ方向に張ったモデル(釣糸モデル)を用いて同様の測定をしたところ, ある範囲で抵抗の低減がみられた. その範囲は, 粘性底層の特性長l^+の単位で釣糸の直径が5以内, 間隔が50以内のところであった. 最も大きい抵抗低減は直径2.5, 間隔25のところで観察された. このパラメタ下での抵抗低減は約8パーセントであった. 一方, ナビエ・ストークス方程式の直接シミュレーションによってこの効果が数値的に確認されるかどうかの計算をスーパーコンピューターによって, おこない, 実験値の約3倍の低減が得られた. 両者の不一致は数値シミュレーションが小さい乱流渦を記述する精度に限界があることに由来するが, 両者の定性的な一致はこの低減デバイスの有効性を示すものである.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 筒井康賢, 柘植俊一: 機械学会論文集"B.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasukata TSUTSU and Shunichi TSUGE: "Passive Drag Reduction of Wall-Turbulent Flows" KikaiGakkai Ronbun-shu B.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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