研究概要 |
304ステンレス鋼, 2・1/4Cr-1Mo鋼を対象とし, それぞれ650°C, 550°Cにおいて, 大気中, 0.1mpa, 0.1Mpaの真空中でのクリープ疲労試験を, 広範囲の歪条件下で実施し, データを取得するとともに, データベースを作成して, 応力歪応答, 環境効果の解析を行った. 304鋼, 2・1/4Cr-1Mo鋼ともに, 応力歪応答は試験環境の影響を受けない, また, 応力は有効応力と内部応力に分解でき, 304鋼の円部の応力は背応力より, また, 21/4Cr-1Mo鋼では背応力と抗応力よりなる. 304鋼では有効応力, 背応力ともに歪範囲と歪速度依存的そわす. 背応力は綜返し歪硬化そわす. 2・1/4Cr-1Mo鋼では, 有効応力はこれら変〓に依存せず, 抗応力は歪範囲依存を示し, 背応力は歪速度に依存し, かつ, 繰返し歪軟化を示す. 304鋼, 21/4Cr-1Mo鋼とも, 時間非依存損傷は有効応力と平均応力により支配される. また時間依存損傷は304鋼では有効応力, 2・1/4Cr-1Mo鋼では円部応力に支配される. これより環境効果が存在すない場合のクリープ疲労評価もを得た. この評価式を用い, 環境効果が正しく分離された. 両材料とも環境効果による寿令低下は約1析である. この環境損傷は主として歪述度に支配されることが示され, 歪速度のべき同数で力学Krに表現することができた.
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