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振動・位相差加熱による工作機械の熱変形解折と電子冷却素子によるその防止

研究課題

研究課題/領域番号 61460091
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機械工作
研究機関東京農工大学

研究代表者

西脇 信彦  東京農工大学, 工学部, 教授 (90016626)

研究分担者 望月 貞成  東京農工大学, 工学部, 教授 (10013715)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
キーワード工作機械 / 熱変形 / 振動加熱 / 電子冷却素子 / 熱伝達 / 熱源探査
研究概要

機械加工に要求される加工精度は最近ますます巌しくなってきているが, 常にミクロンオーダの加工精度を維持することは極めて難しい. その最大の原因は工作機械の熱変形である. 熱変形の最大の原因としては, 主軸モータや軸受などでの発熱, いわゆる内部熱源によるものと周囲温度の変動やふく射などの影響による, いわゆる外部熱源によるものが考えられる. しかし現在のところ, これらの熱源により生じる熱変形挙動は明らかにされておらず, また熱変形の防止方法についても確立されていない.
そこで本研究では, 1.小型のNCフライス盤を使い熱変形挙動を調べた結果, 周囲温度の変動や主軸部での発熱により数十ミクロンもの熱変形をおこすことが明らかとなった.
2.工作機械の構造をモデル化したモデル構造物を使い, 内部熱源や外部熱源により生じる熱変形について調べ, 電子冷却素子を使って熱変形を防止する方法について検討した.
その結果, (1)熱的に非対称な構造物は周囲温度やふく射の影響を受け, 単純な熱膨張だけではなく, そりや傾きなどの複雑な熱変形挙動を示す.
(2)熱変形が内部熱源による場合には, 熱源の周囲に電子冷却素子を取り付けて, 構造物の温度が一定となるように電子冷却素子の吸発熱量を制御すれば熱変形を防止することができる.
(3)熱変形が外部熱源による場合でも, 構造物に電子冷却素子を取り付けて, 構造物の温度が一定となるように電子冷却素子の吸発熱量を制御すれば熱変形を防止できることが明らかとなった.
3.内部熱源の発熱量を正弦波状に変動させ, 構造物の温度分布を測定した結果, (1)熱源から離れるにしたがって温度の振幅は指数関数的に減衰し, 位相は遅れる.
(2)構造物の任意の位置での温度の振幅や位相を測定することにより, 熱源の位置や発熱量を探査することができることが明らかとなった. 以上のように本研究を行った結果, 熱源を探査し, 熱変形を防止する方法が確立された.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西脇信彦: 日本機械学会論文集. 53. 2408-2413 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuhiko,NISIWAKI: "Termal Deformation of Machine Tools Caused by Temperature Variations in Machine Shops" Trans. of JSME. 53. 2408-2413 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西脇信彦 他3名: 日本機械学会.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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