研究分担者 |
寺田 弘 中部大学, 工学部, 講師
加藤 章 中部大学, 工学部, 助教授 (00113085)
AKIRA KATO Associate Professor, Faculty of Engineering, CHUBU UNIVERSITY (Sano,Mitsuru)
HIROSHI TERADA Lecturer, Faculty of Engineering, CHUBU UNIVERSITY
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研究概要 |
(1)3.5〜6.5%Si-Fe薄帯の研究:3.5〜6.5%Si-Feおよびこれに0.1〜0.5%Mnを添加した合金を片ロール法で超急冷薄帯化し, 1200°C, 1hr, 水素雰囲気中で熱処理し, 結晶組織, 破断応力, 伸び率および磁気特性を求めた. 破断応力および伸び率は4.5%Si-Feが最大である結果を得た. 磁気損失はAr雰囲気中で作製した0.1%Mn-6.5%Si-Fe薄帯がもっとも小さく, 磁化力正弦波条件のもとでW15/50=0.5W/kgという低鉄損値が得られた. 結晶組織と磁気特性との関連を調べられた. (2)Co-Fe系薄帯の研究:70%Co-Fe, 低ゴバルトの45%Co-Feおよび12〜14%Al-2%Co-Fe合金を超急冷薄帯化し, 850°C, 1hr, 水素中で熱処理し, マチゥシ効果によって試料両端に発生するパルス電圧の交流印加磁界(100Hz, 10〜30Oe)依存性, 周波数依存性, 捩り特性および温度特性などを実測した. パルス電圧値の試料の種類によって異なるが, 印加磁界および周波数とともに増大すること, 各印加磁界とも0.5回の捩りでパルス電圧は数倍に増大すること, さらに捩りを与えてもその増加割合は減少すること, 50〜150°Cの範囲では周囲温度の影響をほとんど受けないことなどが明らかにされた. これらの薄帯を円筒状導体にヘリカリに巻いた電流センサを試作し, 5〜10Aの入力電流を数%の制度で測定できることを明かにした.
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