研究課題/領域番号 |
61460137
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
寺田 浩詔 大阪大学, 工学部, 教授 (80028985)
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研究分担者 |
西川 博昭 大阪大学, 工学部, 助手 (60180593)
浅田 勝彦 福井大学, 工学部, 教授 (10029093)
笹尾 勤 大阪大学, 工学部, 助手 (20112013)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1988年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1987年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 図的言語 / データ駆動原理 / 要求仕様記述言語 / 利用者言語 / ソフトウェア環境 / プロトタイピング手法 / コンパイラ / 計算機アーキテクチャ / 仕様記述言語 / データ駆動形並列処理方式 / トップダウン設計 |
研究概要 |
本研究の最大の特徴は、従来のソフトウエア体系の基本的問題が、高位プログラミング言語から仕様記述水準の言語に至るまで、全て最下位の処理機械の実行形式の本質をそのまま反映させたことに起因していることに着目して、仕様記述手法と処理実行方式とを完全に独立させ、利用者に快適な仕様記述環境の提供を図ると同時に安全かつ効率的な実行方式を追及し、さらに仕様記述から直接的かつ効果的に実行可能なプログラムに変換する手法を提案し、新しい統合的なソフトウエア体系を確立したことにある。 即ち、仕様記述の水準では、従来の文章型表現に加えて、与えられた問題の構造を直接的に反映する図的な仕様記法、例えばブロック図、シーケンス図、状態遷移図、関係表等、を積極的に導入し、了解性が格段に向上した、高位図的仕様記述方式の定式化を試み、言わばマルチリンガルな図的仕様記述およびドキュメンテーション環境の提供を試みた。 一方、実行水準では、副作用がなくかつ検証性に優れ、本質的にマルチプロセッシングに適しているデータ駆動型処理方式を更に拡張し、実際的なプログラム記述能力を持つ核言語を提案し、その実行方式を確立した。 更に、仕様と実行との独立性強化のために、データ依存性とデータ構造操作とを基本とする抽象的なデータ駆動型中間言語を設定して、三階層構成を採用し、仕様記述水準から中間言語への自動変換ならびに中間言語から実行水準プログラムへの自動変換系の構成方式をそれぞれ明らかにした。 主要な成果は、1.定義・解釈が厳密な図的表現形式のみならず、一般的に用いられ、定義・解釈にある程度の自由度がある汎用的なブロック図やシーケンス図などからデータ依存図式とデータ構造との導出方式を実証したこと、2.データ依存図式を効果的に実行するVLSI向きデータ駆動プロセッサを完成したことに要約される。
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