• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

海洋構造物の電気防食設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61460152
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 船舶構造・建造
研究機関広島大学

研究代表者

永井 欣一  広島大学, 工学部, 教授 (10034290)

研究分担者 藤本 由紀夫  広島大学, 工学部, 助手 (60136140)
岩田 光正  広島大学, 工学部, 助教授 (80034346)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード陰極防食 / 犠牲陽極 / 有限要素法 / 無限要素 / 港湾構造物 / 海洋構造物 / 数値解析 / 境界要素法 / 温度 / 流速 / ラプラスの方程式
研究概要

犠牲陽極を用いた電気防食法は, 塗装の保守管理が困難である海洋構造物にとって不可欠な防食法であるが, 犠牲陽極の配置は経験的に決められており, 必ずしも合理的とは言えない. そこで本研究では, 海象に応じた分極特性および海水の比抵抗を与えて, 構造物の形状に応じたその表面の電気防食下における電位分布を, 電流の保存則を組込んだ有限要素法によって解析し, その結果を基に, 最適な防食設計が出来るようにした. 得られた成果を要約すると次のようになる.
1.上記の有限要素計算法を無限に広がる海洋に設置された構造物にも適用できるように, 無限遠点における電位が零に漸近するような内押関数をもつ無限要素を導入した3次元有限要素解析プログラムを開発した.
2.この電位分布解析プログラムを用いて, 複雑な海象下で電気防食が施された港湾構造物の電位分布を解析し, その結果を実測値と比較した. 海水中および海土中における鋼材の分極特性は経年変化を起こしていること, 海面近傍では潮の干満により, 経年変化が起こり難いこと等を考慮した電位分布の計算結果は, 実測値とほぼ一致したことから, 本計算法が実構造物の防食設計に適用可能であることを確かめた.
3.分極特性の経年変化は, その表面抵抗Rsによって評価できる. すなわち防食開始時のRsは1〜2Ω・m^2であるが, 数日後には3Ω・m^2, 一週後に6Ω・m^2, に達し, その後は漸減することが知られている. 防食設計においては, 経年変化のいずれの段階における分極特性を用いるべきかを本計算結果と実測値から検討した結果, Rsが6Ω・m^2の分極特性を用いれば, 過不足のない防食設計が行えることが確認できた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岩田光正: 日本造船学会論文集. 162. 480-486 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MITSUMASA IWATA, KIN-CHI NAGAI, HISAYUKI UTO: "NUMERICAL ANALYSIS OF POTENTIAL DISTRIBUTION IN HARBOR STRUCTURES UNDER CATHODIC PROTECTION USING SACRIFICAL ANODE" JOURNAL OF THE NAVAL ARCHITECTS OF JAPAN. 162. 480-486 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 永井欣一,吉田光正: 西部造船会々報. 73. 114-121 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi