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レーザマイクロ熱加工におけるビームー-物質間の相互作用と動的加工特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61460209
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 溶接工学
研究機関大阪大学

研究代表者

松縄 朗  大阪大学, 溶接工学研究所, 教授 (20029119)

研究分担者 片山 聖二  大阪大学, 溶接工学研究所, 助手 (10144528)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードYAGレーザー / パルスレーザー / 相互作用 / レーザー加工 / レーザー表面改質 / セラミックスコーティング / レーザ / 固体レーザ / YAGレーザ / レーザ加工 / 加工特性 / パルスレーザ / 溶融凝固過程
研究概要

本研究で得られた主要な研究成果を要約すると以下のごとくになる.
(1)パルスYAGレーザ照射時にターゲット表面より発生する高輝度発光体(プルーム)はプラズマではなく, ターゲット材料の高密度・低温の原子状水蒸気が発光していること, また発光はレーザ照射開始直後の極く短い期間のみで, 大半の時間非励起状態であることが分光学的に確認された. 非励起状態となる原因は蒸発原子が空間で凝縮して超微粒子を形成するためである.
(2)プルームの流体構造を超時間分離能を有するシャドウグラフおよびシュリーレン写真法を用いて解明した. 照射パワー密度が中程度の場合, プルームは中心部に蒸発蒸気流で形成されるコア部と外周部に圧縮された雰囲気ガスよりなるシース層の二重構造を呈する層流高速ジェットである. 一方, 照射パワー密度が大きくプルームとスパッタが発生する条件では, プルームは完全な乱流で二重構造は見られない. またスパッターはブルーム発生後暫くの遅れ時間の後に照射溶融部から細い糸状の液柱が上方に飛び出し, これが小さな粒子になって飛散る現象であることが判明した.
(3)パルスYAGレーザ照射部の時間的溶融加工過程はプルーム発生現象と密接な関係にあることが判明した. 層流プルームが発生する条件では, レーザ照射中溶融池表面の凹みは少なく溶け込みはほぼ熱伝導で決まる. 一方, 乱流ブルームが発生する場合, 液面はプルーム圧力により排除されてスパッタとして排出され, 固体界面にレーザが直接照射されるため急速に深く溶け穴開き状態となる. これらの代表的な加工現象について二つの熱伝導モデルを設定し解析した結果, 実験値とは良い一致を示した.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] M. Wehr: 溶接学会春季全国大会講演概要集. 40. 82-83 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松縄朗: 溶接学会秋季全国大会講演概要集. 41. 334-335 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M. Wehr: Transactions of JWRI, Osaka Unibersity. 16. 43-49 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松縄朗: 機械と工具. 7. 33-39 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松縄朗: 機能材料. 8. 40-49 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Matsunawa: "Laser Production of Ultra-Fine Metal Particles" Journal of High Temperature Society, Japan. 13,1. 30-42 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Matsunawa: "Laser Production of Ultra-Fine Ceramic Particles" Journal of High Temperature Society, Japan. 13,2. 69-78 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Wehr: "Ceramic Coating of Titanium by Pulsed YAH laser" Transactions of JWRI, Osaka University. 16,1. 43-49 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松縄朗: 溶接学会全国大会講演概要. 第39集. 72-73 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Akira MATSUNAWA: Proceedings of ICALEO'86(【I!_】nternational 【C!_】ongress on 【A!_】pplication of 【L!_】asers and 【E!_】lectro-【O!_】prics. 印刷中.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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