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磁化プラズマにおける電磁波のモード変換現象

研究課題

研究課題/領域番号 61460227
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 プラズマ理工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

菅井 秀郎  名古屋大学, 工学部, 教授 (40005517)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード波動加熱 / モード変換 / 正常波 / 異常波 / バーンシュタイン波 / アッパーハイブリッド共鳴 / 電子サイクロトロン共鳴 / レィトレーシング / 電磁波 / 高域混成共鳴 / 電子サイクロトロン加熱
研究概要

プラズマの電子サイクロトロン共鳴加熱において, 電磁波のモード変換現象は重要な基本的素過程である. 種々のモード変換の中で, 高密度プラズマの加熱を可能にするものとして近年特に注目されているのは, 正常モードから異常モードに変換し, 続いてさらにバーンシュタインモードに変換する過程, すなわちO-X-B モード変換である. 本研究は, この複雑な現象を基礎実験的に解明することをめざして行われ, 次のような成果を得た.
1 高密度の大容積プラズマを強磁場中に発生し, 入射角可変のホーン・アンテナから電磁波を照射し, 可動ダイポール・アンテナを用いてプラズマ中の電磁波の二次元レィ・トレーシングを行った. この測定結果は送信アンテナの指向性を考慮した波の軌道の計算結果と一致した.
2 O-X-B モード変換が期待される条件下で, この変換の結果と見られるバーンシュタイン波がアッパーハイブリッド層近傍で観測された. また, この静電波の吸収に起因すると考えられる局所的電子加熱がアッパーハイブリッド層で見い出された. この加熱率は入射パワーに正比例しており, 線形モード変換による電子加熱を示唆している.
3 バーンシュタイン波と電子加熱が観測されるのは, プラズマ密度が臨界値(ω_P=ω)を越えた場合のみである. この条件はO-X-B モード変換の発生条件と合致している.
4 送信アンテナの角度を変えて, 電磁波の入射角と加熱割合の関係を調べた所, 理論的予測よりも広い角度範囲で電子加熱が観測された.
以上のように, 本研究において初めて電磁波のモード変換現象の基礎的解明がなされたと言える. これらの新しい知見は, ジャイロトロン開発の動向にも一石を投じるであろう.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H. Sugal;K. Kikuchi;T. Okuda;F. R. Hansen;J. P. Lynov;P. Michelsen: Journal of he Physical Society of Japan. 56. 3779-3782 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H. Sugal;K. Kikuchi;T. Okuda;F. R. Hansen;J. P. Lynov;P. Michelsen: Journal of the Physical Socical of Japan. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideo Sugai: "Electron Heating by Oblique Injection of Ordinary Mode into Overdense Plasma" Journal of Physical Society of Japan. 56. 3779-3782 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideo Sugai: "Mode Conversion and Electron Heationg by Oblique Injection of Ordinary Mode into Overdense Plasma" submitted to Journal of the Physical Society of Japan.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Sugai;K.Kikuchi;T.Okuda;F.R.Hansen;J.P.Lynov;P.Michelsen: Physical Review Letters.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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