研究課題/領域番号 |
61470057
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属製錬・金属化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
一瀬 英爾 京都大学, 工学部, 教授 (10025918)
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研究分担者 |
植田 幸富 京都大学, 工学部, 助手 (80111920)
諸岡 明 京都大学, 工学部, 講師 (20026008)
岩瀬 正則 京都大学, 工学部, 助教授 (00026329)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | クヌーゼンセル質量分析法 / 活量測定 / イオン強度熱分析 / 熱力学 / 銀ーマンガン / ニッケルークロムーコバルト / 鉄ータンタル / 鉄ーニオブ / クヌーゼンセル質量分析計 |
研究概要 |
四重極型質量分析計とクヌーゼンセル粒子源との組合せにより各種合金系の高温に於ける熱力学的性質、活量の測定および状態図の決定を行った。 本研究ではクヌーゼンセルを高真空中で高温に加熱するため、二重螺旋型のタングステン製コイルによる抵抗輻射加熱方式を採用し、約1900Kまでの加熱を可能とした。 研究成果は下記の四項目に大別できる。 1.イオン強度熱分析法により銀ーマンガン合金系状態図の検討。本方法は試料中の成分のイオン強度が試料の温度変動の影響を強く受けることに着目して、試料の昇温あるいは降温中のイオン強度の挙動から変態点などを検出する熱分析法である。本研究により、銀ーマンガン合金系状態図の二三の問題点を解明した。 2.ニッケルークロムーコバルト合金系の活量測定を行った。この三成分を含む各二元系の活量はすでに筆者らによって測定されており、今回の三元系内の活量測定結果を用いて、二元系での相互作用に基づく正則溶体モデルやToopの溶体モデルの検討が可能になった。その結果、本系は正則溶体モデルによる記述が可能であることが明らかとなった。 3.鉄ータンタル、鉄ーニオブ合金系の熱力学的研究について補足実験を行い、これらの系の熱力学的挙動を明らかにした。 4.炭素飽和溶融鉄ーコバルトおよびー亜鉛合金系の活量測定を行い、これらの系についていくつかの知見を得たが、詳細はなお検討中である。
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