研究概要 |
1.HPCー水系の液晶組織と偏光散乱像ヒドロオキシプロピルセルロース(分子量約8万)ー水系が, 室温,濃度約60%で,直交偏光條件下に四つ葉クローバー状のコレステリック液晶組織像を示すことを,前年度指適したが,その後詳細な観測を進めた結果,左図に模式的に示すような小角側に十字像(ロッド状構造体の集合組織からの散乱)と広角側にX字像(一本のロッド状体からの散乱)の重複したものであることが判明し,実験散乱像の強度分布と理論計算との比較によって液晶組織の構造パラメータの解析を進めている. 2.PBLGーメタクレゾール系の剪断流動場における流動停止後の液晶組織の回復過程の運力学的観測.本光散乱光度計の特徴を充分に発揮して,比較的低濃度において液晶を形成するポリベンジルLグルタメートーメタクレゾール系について観測を行った. この液晶系は直交偏光条件下に十字像を与え,左図下半は子午線方向の,上半は赤道線方向の強度分布の〓時変化(一目約0.3秒)を示している.
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