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細胞培養法におけるモノクローナル抗体の産生濃度を飛躍的にあげる為の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61470113
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 化学工学
研究機関東京大学

研究代表者

西村 肇  東京大学, 工学部・化学工学科, 教授 (90010769)

研究分担者 牧島 房夫  東京大学, 工学部・化学工学科, 助手 (30181613)
川上 泰  東京大学, 工学部化学工学科, 講師 (00152926)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワードモノクローナル抗体産生能 / マウス腹水 / マウス腹腔と細胞培養系との比較 / モノクローナル抗体 / マウスハイブリドーマ / マウス腹腔と細胞培養系での比較
研究概要

前年度の研究により, マウスハイブリドーマをマウス腹腔内で培養しモノクローナル抗体を産生させると, 個々の細胞の抗体産生能が高まっていることが判明した. この理由を解明するために, 種々の環境要因のうち, 腹腔内での抗体産生法では影響を及ぼし得るが, 通常の静置培養法には存在しないような要因を考え, それらの抗体産生能に及ぼす効果を検討し, 以下の知見を得た. 1.栄養, 溶存酸素, 代謝産物などの細胞と培地間の交換速度を上昇させる目的で細胞と培地との間に相対速度を与えると, 細胞の増殖にはほとんど影響しない速度内において, 特に対数増殖期中期から後期にかけて, 抗体産生能を1.3〜1.8倍に高めることができる至適速度が存在することがわかった. これは単なる栄養供給, 老廃物除去の促進以外に, 何らかの物理的要因が作用し得ることを示唆している. 2, 宿主由来の液性因子の効果を検討するために, マウス腹腔に抗体非分泌ミエローマあるいはミネラルオイル(例えばプリスタン)を注射して得た腹水の ハイブリドーマに及ぼす影響を詳細に調べた. その結果, 腹水濃度, 経時変化, 牛胎児血清が何%共存しているかなどの条件を種々変えても, 細胞増殖, 抗体産生が同時に増強されることが判明した. 従って現在の所, 抗体産生能のみを増強する因子は腹水中からは得られていない. また, ハイブリドーマ増殖因子として知られているヒトBSFー2/ILー6(組み換えDNA由来の標品)は, 我々の系では 増殖, 抗体産生ともにほとんど影響を及ぼさなかった. 3.宿主由来の細胞性因子としての腹腔浸出細胞の効果を調べる過程で, 腹腔浸出細胞の培養上清中に, 増殖にはほとんど影響せず, 産生抗体量を約2倍に亢進できる因子が存在することを見つけた. この作用は組み換えDNA由来のヒトILー1αでは代用できず, 未知の因子と思われる. 現在, 腹水由来及び腹腔浸出細胞由来の因子の精製を行っている.

報告書

(2件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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