研究課題/領域番号 |
61470146
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂井 進一郎 千葉大学, 薬学部, 教授 (20009161)
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研究分担者 |
北島 満里子 千葉大学, 薬学部, 教務職員 (60195261)
相見 則郎 千葉大学, 薬学部, 助教授 (30009170)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | タイ / 薬用植物 / キョウチクトウ科 / アカネ科 / マチン科 / キク科 / インドールアルカロイド / 配糖体 / 弥用植物 / 構造決定 / オキシインドールアルカロイド / タイ産薬用植物 / アルカロイド / 化学変換 / 生合成機構 |
研究概要 |
1984年度に行われたタイ薬用植物調査の実績を基盤として、インドールアルカロイドを主対象とする重要薬用植物含有成分の研究を行った。 1.Uncaria salaccensisの新タイプseco型アルカロイド:標記アカネ科植物から4種の新規アルカロイドを得た。そのうち3種、US-6、7、8は、いずれもrhynchophylline型オキシインドールアルカロイドが、C_<20>、C_<21>間で酸化開裂したと考えられる、20、21ーdioxoー20、21ーseco型構造を有するものであり、残る1種、USー9は、3ーoxoー7ーhydroxyー3、7ーseco型アルカロイドである。いずれもこれまでに天然から得られたことのない新規タイプアルカロイド群であった。これらについて合成研究を行い、USー6およびUSー9の合成に成功した。 2.Kopsia jasminifloraの新タイプアルカロイド:キョウチクトウ科の標記植物から新規アルカロイド5種を単離して構造を明らかにした。Kopsijasminilamは、aspidofractinine骨格がC_<20>、C_<21>の間で酸化開裂を受けて生成したと考えられる20ーhydroxyー21ーoxoー20、21ーseco型構造の新タイプkopsiaアルカロイドである。同一骨格のdeoxykopsijasminilam、Δ^<14>ーkopsijasminilamの構造も続いて明らかになった。 3.Gelsemium elegansアルカロイドに関する化学的研究:標記マチン科つる性植物から8種の新アルカロイドを単離した。また既知化合物koumidineの構造の誤りを指摘した。続いてこれらアルカロイドについて、生合成仮説に範をとる化学変換を行った。 4.苦味植物Vernonia extensaの含有成分:キク科の標記植物から新タイプステロール配糖体を得た。化学反応および分光学的手法により、Δ^<7、9(11)>異核共役ジエンを持つ四環性ステロールであり、高度に酸素化された特異な側鎖構造を有することを明らかにした。
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