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Tiプラスミドによって導入された植物ヒストン遺伝子の分裂組織特異的発現機構 特に遺伝子転写の開始及び終結にシスに働くエレメントの解析

研究課題

研究課題/領域番号 61480007
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 植物生理学
研究機関北海道大学

研究代表者

岩淵 雅樹  北海道大学, 理学部, 助教授 (30000839)

研究分担者 田畑 哲也 (多羽田 哲也)  北海道大学, 理学部, 助手 (10183865)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワードコムギヒストン遺伝子 / S期特異的転写 / 遺伝子導入 / Tiプラスミド / シス転写エレメント / トランス転写因子 / 転写調節シスエレメント / オクタマー配列 / DNA結合タンパク
研究概要

2年間の本研究期間において, 細胞周期のS期に特異的に発現するヒストン遺伝子の転写調節に関わるシス領域及びトランス転写因子の探索と同定をコムギヒストンH3, H4遺伝子を用いて行った. 以下, その研究成果の概要を記す. 転写発現系として, 目的の遺伝子をアグロバクテリウムのTiプラスミドを介してヒマワリ胚軸細胞へ導入し発現させる系を用いた. 導入遺伝子の転写効率はS1法により調べた. 5′欠損変異体を用いた実験から, 転写活性の上昇に働くシスエレメントが-668と-191の間に存在することが示唆された. すでに-150付近に存在するオクタマー配列に加えて, 今回新たにヘキサマー配列(ACGTCA)が見つかった. このヘキサマー配列がコムギヒストン遺伝子の転写調節に重要な役割を荷っていることが推定された. この配列に特異的に結合する核タンパク因子(HBP-1)の存在がGel retardation法, methylation interference法, 及びDNaseI footprint法により確認された. このタンパク因子はP-セルロースカラム法で部分精製され, その2, 3の性質が調べられた. この因子は燐酸化によってDNAとの結合性が高まること, またヘキサマー配列を中心に約20bpの範囲をカバーしていることが明らかとなった. このタンパク因子は休眠種子胚にほとんど見られずに発芽胚中に多量に存在した. さらに, アフィディコリン処理によって人為的にDNA合成を同調化した場合, HBP-1はS期細胞集団に多く含まれていた. このヘキサマー配列はすで報告されているすべての植物ヒストン遺伝子だけではなく, 多くの動物ヒストン遺伝子にも存在していることから, この配列とこれに結合するタンパク因子はヒストン遺伝子のS期特異的発現に関わるシス及びトランスエレメントにそれぞれ対応するものであろうことが推定された. 今後はこの点に関してさらに詳細な研究が必要とされるであろう.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] Tabata, Tetsuya: Plant & Cell Phsiol.27. 929-933 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tabata, Tetsuya: Plant & Cell Physiol.28. 73-82 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mikami, Koji: FEBS Letters. 223. 273-278 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩淵雅樹: 細胞工学. 5. 465-477 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩淵雅樹: 蛋白質核酸酵素(別冊). 30. 207-216 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩淵雅樹: 現代化学(増刊). (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山口彦之(編集): "最新植物バイオテクノロジー要覧" R&Dプラニング社, (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tabata,Tetsuya: "Characteristic Sequences in the 3' Flanking Region of Wheat Histone Genes." Plant & Cell physiol.27. 929-933 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tabata,Tetsuya: "An Accurate Transcription of Wheat Histone Genes in Sunflower Cells." Plant & Cell Physiol.28. 73-82 (19887)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mikami,Koji: "Nuclear Protein(s) Binding to the Conserved DNA Hexameric Spquence Postulated to Regulate Transcription of Wheat Histone Genes." FEBS Letters. 223. 273-278 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Iwabuchi,Masaki: "The Structure and Transcription of Wheat Histone Genes (In Japanease)." Saibokogaku. 5. 465-477 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Iwabuchi,Masaki: "Cell Cycle-Dependent Gene Expression System in Plants (In Japanease)." Tanpakushitsu Kakusan Koso. 30. 207-216 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tabata,Tetsuya: Plant Cell physiol.27. 929-933 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Tabata,Tetsuya: Plant Cell Physiol.28. 73-82 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岩渕雅樹: 細胞工学. 5. 465-477 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岩渕雅樹: 蛋白質核酸酵素(別冊). (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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