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園芸作物有用遺伝子源の凍結保存

研究課題

研究課題/領域番号 61480039
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関北海道大学

研究代表者

原田 隆  北海道大学, 農学部, 助教授 (30001457)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード遺伝子源 / 凍結保存 / 食用ユリ / ナシ / ブドウ / リンゴ / クロミノウグイスカグラ / ラズベリー / ニンニク / ジャガイモ
研究概要

1.食用ユリ子球生長点部組織の凍結保存:組織片の大きさは2mm程度, DMSOの濃度と取込り時間は16%, 30分, 予備凍結は1.0°〜2.0°C/min, -30°Cが適当であった. 凍結前の子球低温処理は0°C, 2週間で効果があった. これらの条件を満たせば液体窒素中でも生存し, 80%以上の生存率が得られ, 6箇月後においても同率が保持されていることを確認した.
2.ナシ茎頂の凍結保存:12月と1月に野外から採取した'フレミッシュビューティー'の茎頂は液体窒素(-196°C)でほぼ全部が生存したのに対し, 3月20日採取のものはすべて壊死した.
3.ブドウ茎頂の凍結保存:11月12日に採取した'デラウェア''バッファロー''キャンベルアーリー'の茎頂では, -20°Cで凍結した場合生存率100%であり, -30°C〜-40°Cで凍結すると70%以上であって, 9月採取の材料に比べてかなり高い耐凍性を示した. 12月13日採取の茎頂では, 液体窒素中で凍結した場合の生存率は100%であった.
4.リンゴ茎頂の凍結保存:自然条件下の茎頂を-196°Cで凍結した場合の生存率は, 'サマーランド'では, 4月8日採取のもので70%以上, 4月18日で50%, 4月28日で25%となった. 'スパータン'においても, 4月8日では90%であったが, 4月18日で50%, 4月28日には25%まで低下した. 一方, 3月19日に採取して0°Cで保存した枝から採取した茎頂の-196°Cにおける生存率は, 3月29日から5月27日までの間では, 'サマーランド'で70%以上, 'スパータン'では100%, 'スターキングデリシャス'で90%以上であった.
5.クロミノウグイスカグラの茎頂培養:BA:2:P, GA3の培地への添加は, 葉数・葉長を増大させシュート形成を促進した. BAは2:Pに比べカルス形成作用が小さいので, この場合, サイトカイニンとして適していると思われる. 今後, 本研究結果をさらに発展させたい.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木卓: 北海道大学農学部邦文紀要. 15. 118-123 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takashi,SUZUKI; Takashi,HARADA; Toshiro,YAKUWA: "Studies on freeze-preservation of fruit tree germplasm 1. Survival of pear leaf bud apices frozen in liquidN" Memoirs of the faculty of agriculture, Hokkaido University. 15. 118-123 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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