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組織培養によるナシの花芽誘導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480041
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関神戸大学

研究代表者

一井 隆夫  神戸大学, 農学部, 教授 (10031212)

研究分担者 尾崎 武  神戸大学, 農学部附属農場, 助手 (50031183)
河合 義隆  神戸大学, 農学部, 助手 (50186053)
中西 テツ  神戸大学, 農学部, 助教授 (80031227)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード組織培養 / 花芽形成 / ジベレリン / 生長抑制物質 / 生理的未熟相 / 日長及び温度 / ニホンナシ / 花芽分化
研究概要

ニホンナシの葉芽または茎頂由来の組織培養系における花芽形成について研究した. 花芽分化前の茎頂組織を用いても花蕾の着生がみられることから花芽形成は培養中に起ったものと考えられる. 着蕾は外植体の節の増加速度と密接に関係し, 中間的な範囲の節数をもつ個体に多く認められた.
この組織培養系における花蕾着生の多少は品種の花芽形成能力をよく反映することから, 品種間の形成能力の違いは芽固有の遺伝的性質によるところが大きいものと思われた. また, この系によって形成能力の大きい系統を早期に選抜し, 育種年限の短縮を図ることが可能と考えられる.
組織培養系の花蕾着生に関係するいくつかの要因を明らかにした. 内的要因としては, ニホンナシの内生ジベレリンのうち, A4のみが花蕾誘導を抑制し, 生長抑制物質のうち, S-07(S-3307)の誘導促進効果が顕著であった. 外的要因としては, 日長はほとんど影響はなく, 温度の影響が大きかった. S-07はCCCやB-9に比して低濃度で花蕾着生を促し, 圃場試験の結果とも一致することから, 花成促進物質のスクリーニングにこの系を利用することができるものと思われる.
果樹は種子から生育した場合, 一定期間花芽を着けない未熟相を経過する. その短縮は育種上きわめて重要である. 未熟相にある実生由来の外植体は花芽着生がみられないだけでなく節間長が大きいという形態的特徴がある. 品種由来の外植体でも継代培養した組織を用いると節間長が大きくなり, 花蕾着生率が減少し, 若返りを生じることが明らかであった. ジベレリン及び抑制物質はそれぞれ外植体の節間長に影響することから, この面からの研究を深めることによって未熟相の解明に糸口を見出しうると考えられる.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Taujikawa, T. ;Ichii et al.: Scientia Hortic.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Higashiuch, Y;K. Kido;T. Ichii et al: Scientia Hortic.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tsujikawa,T., T.Ichii et al: "In vitro flower formation in Japanese pear" Scientia Hort.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Higashiuchi,Y; K.Kido, T.Ichii et al: "Effect of growth regulators on in vitro flower formation in Japanese pear." Scientia Hort.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 一井隆夫: Plant & Cell Physiol.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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