研究課題/領域番号 |
61480042
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
北川 博敏 香川大学, 農学部, 教授 (30035969)
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研究分担者 |
川田 和秀 香川大学, 農学部, 助教授 (60152964)
松井 年行 香川大学, 農学部, 助教授 (50036050)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | スダチ / 貯蔵 / 生理障害 / 予措 / 温湯処理 / コンディショニング / 包装 / 青果物の貯蔵 |
研究概要 |
スダチ果実の貯蔵実験は1年に1度しか出来ないうえ、貯蔵終了開封調査のタイミングによっては障害果率が高すぎたり低すぎたりして、各処理の効果がはっきりとしない。本研究においては当初めざした障害発生機構の解明にまでは至らなかったが、次のような新しい知見を得ることができた。 1.スダチの低温貯蔵における生理障害の主因は高CO_2濃度であると思われるが、その感受性は低温によって助長される。 2.予措の効果は予措中の減量率と強い正の相関があり、強制予措の有効性が示唆されたが、減量だけでなくある一定以上の時間も必要であると思われ、温度はじめ最適な予措条件の検討が望まれる。 3.温湯処理すなわち50℃の温湯に5分間浸漬する処理は、安定した障害防止効果があり、予措やコンディショニングとともに実用化されるべきものと思われる。 4.果皮成分の分折において還元糖、酸化型アスコルビン酸、グルコン酸の貯蔵中の濃度変化と障害発生の間に相関が伺われた。 以上の成果をもとに、今後の研究・開発の展望として特に次の点がある。 1.温湯処理および予措やコンディショニングに伴う、予措ならびに貯蔵中の生理(呼吸など)生化学(糖、有機酸、植物ホルモンとくにABAの代謝など)的変化をモニターし、それらの処理の障害抑制効果の理由と機作を操ることにより、本研究が目的とした障害発生機構の解明の手掛りとする。 2.予措の最適条件を探究する。 3.温湯処理を実用化するため、各農家向け温湯処理装置を開発する。 4.昇温処理の実用化へ向けた基礎試験を行う。 5.樹令、結果位置、肥培管理などの栽培条件が貯蔵性におよぼす影響につていも検討する。
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