研究課題/領域番号 |
61480059
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松田 彊 北海道大学, 農学部附属演習林, 講師 (30002075)
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研究分担者 |
春木 雅寛 北海道大学, 環境科学研究科, 助手 (40113609)
矢島 崇 北海道大学, 農学部林学科, 助教授 (90142702)
夏目 俊二 北海道大学, 農学部附属演習林, 助手 (30180532)
門松 昌彦 北海道大学, 農学部附属演習林, 助手 (60158847)
滝川 貞夫 北海道大学, 農学部附属演習林, 助教授 (90001502)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | アカエゾマツ / 天然林 / Picea Glehnii / Natural / Forest / Natural Forest / 天然更新 / Natural Regeneration |
研究概要 |
アカエゾマツ天然林の更新動態と維持のメカニズムを現地調査を通して考察したものである。 1.本補助金交付期間中に調査を行なった場所は以下の通りである。 北大天塩地方演習林、同中川地方演習林、同雨竜地方演習林、北海道大成町国有林、倶知安町道有林、恵庭町国有林、美瑛町国有林、上富良野町国有林。 2.以上と過去に行なった調査結果から、アカエゾマツ天然林を三つに分類して更新と維持の機構について考察した結果は以下の通りである。 (1)極相林内における更新と生長:大経木の根株上を中心にして、小群状で連続的な更新を行なっている。上・中暦木は根株をからみ合わせ、令と樹高に順位性をもって生立している。これらは上層の破壊によって順送りでより上層へと進む。 (2)被害跡地における更新と生長:林床を含めた大規模な破壊跡地に、一斉に更新を行なう。生長は良好であり、一斉林を生立させる。再び大きな破壊がなければ極相林型へと進んでいく。 (3)湿原における更新と生長:湿原という厳しい環境の中で、ミクロな地形変化に対応して、小群状に、不連続に更新を行なう。生長は地下部の過湿によって非常に緩慢であり、被害も多い。その推移は上記の二つのタイプと同じ時系列に並ばない独自なものである。 3.以上の天然林の考察結果から、天然林と人工林の施業について具体的な森林の取扱い方法を論じた。
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