研究課題/領域番号 |
61480078
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡田 育穂 広島大学, 生物生産学部, 教授 (40001424)
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研究分担者 |
松田 治男 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (80116863)
山本 義雄 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (10032103)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | マレック病 / 遺伝抵抗性 / 移植片対宿主反応選抜系 / 胸腺摘除 / 胸腺移植 / 腫瘍細胞MSB1ー41C / 細胞増殖因子105Kgp / 抗病性 / 免疫応答能 / 主要組織適合遺伝子 / MSB1ー41C / 腫瘍増殖 / 増殖因子105Kgp / 移植片対宿主反応能 / IgG量 / マレック病腫瘍細胞 / 主要組織適合座位 / 脾細胞移入 |
研究概要 |
マレック病(MD)ウィルス並びに可移植性MD腫瘍細胞MDCC-MSB1-41C株(41C)に対する鶏の抵抗性を種々の免疫学的特性をもつ系統を用いて、個体レベル並びに細胞レベルで解析し、次の結果を得た。 1.移植片対宿主反応(GVHR)能について高(H)、低(L)両方向に選抜した系統のMDウィルスに対する抵抗性には反復試験により違いがみられ、両系統間の差はあまりないものと思われた。しかし、41Cに対する抵抗性は常にL>Hの傾向を示した。 2.正常時IgG量、家兎血清アルブミンに対する免疫応答能並びに牛血清アルブミンに対するアナフィラキシーショックに対して、それぞれ高低二方向に選抜された系統の抵抗性は何れも、MDウィルスに対してはL>Hであったが、41Cに対しては逆にH>Lとなり、ウィルスに対する抵抗性と腫瘍細胞に対する抵抗性には違いのあることが示唆された。 3.抵抗性を細胞レベルで解析する為に、GVHR-H及びL系を用いて、接種前に胸腺摘除を行い、摘除した雛の一部にそれぞれ相手の系統の胸腺を移植し、系統間比較を行った。その結果、感受性系統の胸腺を移植した群では、MDウィルス又は41Cの何れに対しても抵抗性の低下が観察された。 4.GVHR-H及びL系を用いて、41C接種前に相手の系統の脾細胞の移入を行った試験では、L系の脾細胞を移入した群では腫瘍増殖の低下が、H系の脾細胞を移入した群では増殖の上昇が観察され、抵抗性とリンパ球との密接な関連性が示唆された。更に、胸腺を摘除した雛に脾細胞を移入した群でも類似の効果が観察された。 5.41C移植鶏の血清中に現れる細胞増殖因子105Kgpの濃度をGVHR-H及びL両系間で比較した。系統間の差は認められず、MD抵抗性と105Kgp濃度との間には関連性はないものと推測された。
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