研究課題/領域番号 |
61480131
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
|
研究機関 | 徳島大学 (1988) 熊本大学 (1986-1987) |
研究代表者 |
蛯名 洋介 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (00112227)
|
研究分担者 |
滝口 正樹 熊本大学, 医学部, 講師 (40179578)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
|
キーワード | インスリンレセプター遺伝子 / 転写調節 / 糖尿病 / プロモーター / インスリン受容体 / チロシンキナーゼ / インスリン作用機構 / インスリン受容体遺伝子 / site directed mutagenesis |
研究概要 |
1、ヒトインスリン受容体の構造と機能およびその異常の解析 我々はすでにヒトインスリンレセプター(IR)の一次構造を明らかにし、さらにIRのβサブユニットのチロシンキナーゼがインスリン作用伝達に必須であることを明らかにした。今回千葉大学医学部第二内科のグループと共同研究で、インスリン抵抗性の糖尿病患者の中にIR遺伝子のβサブユニットをコードする部位に大きな欠損のあるものを見出した。これは1対の遺伝子の一方に起っており、母親も同じ症状と遺伝子変異をもつことから、優性遺伝をするものと考えられ、今後、糖尿病患者の中に各種のIR遺伝子異常が見出されるものと予想される。いままで病因の不明であった糖尿病の中のインスリン非依存性糖尿病の原因究明に役立つものと思われる。 2、ヒトインスリン受容体遺伝子の発現調節機構の解析 我々はすでにヒトIRcDNAをプローブとして正常ヒトIR遺伝子のプロモーター領域を単離し、その構造を明らかにし、さらにIRN末端より上流600塩基対にあるGーCboxを欠損すると遺伝子発現活性が1/10以下になることを見出している。今回この部位に転写促進因子であるSp1タンパクが結合することをDNaseI footprintingにより証明した。今後さらに他の調節因子タンパクを見出し、IR遺伝子発現調節機構の全体像を明らかにしたい。
|