研究課題/領域番号 |
61480164
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
橋本 和夫 金沢大学, 医学部, 教授 (30092795)
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研究分担者 |
坂本 順子 金沢大学, 医学部, 助手 (90110626)
谷井 秀治 金沢大学, 医学部, 助手 (90110618)
林 正男 金沢大学, 医学部, 助教授 (70164960)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 化学物質 / アクリルアミド誘導体 / 無機重金属 / 神経系培養細胞 / 神経障害性 / 構造一活性相関 / 神経毒性予測 / ラット胎児神経細胞培養 / アルコール / 神経毒性 / イオンポテンシャル / ケミカルソフトネス / 金属 / セキ髄神経節 / ニューロブラストーマ / シュハノーマ / 神経培養細胞 / 小脳星状膠細胞 / 中毒性神経障害 / 作用機序 / 毒性予測 / 神経細胞培養 / シュバノーマ |
研究概要 |
神経障害性化学物質の作用機序を明らかにし、神経毒性未知物質の作用の予測を可能にするため、各種神経培養細胞系の確立、それによる神経障害の評価およびin vivoにおける神経毒性との比較をおこなって以下の成績を得た。 1.各種神経培養系の確立 (1)ニューロブラストーマおよびシュバノーマ:それぞれのセルライン。 (2)網膜細胞神経突起:ニワトリ胎児の網膜細胞神経突起培養を確立した。 (3)脊髄神経節細胞:ラット胎児の脊髄神経節培養系を確立した。 (4)胎児大脳神経細胞:ラット胎児大脳より神経細胞培養系を確立した。 2.各種化学物質の神経毒性作用 (1)アクリルアミド誘導体の作用:上記各種神経培養系に対する誘導体の作用をしらべ、これとin vivoの神経毒性とを比較した。誘導体は、ニューロブラストーマに形態変化と成長阻害を、またシュバノーマには成長阻害をもたらした。網膜細胞神経突起に対しては、突起伸展阻害と変性をおこした。脊髄神経細胞に対しても阻害有効濃度と神経毒性が高い相関を示した。大脳神経細胞についても同様の結果を得た。しかし、ビスアクリルアミドのみは神経毒性と細胞毒性が一致せず、in vitroの評価法の限界も明らかとなった。 (2)アルコール、アセトアルデヒドの作用:これらの大脳神経細胞への作用をしらべ、アセトアルデヒドの強い阻害作用とGSHの保護作用を認めた。 (3)各種無機重金属の作用:水銀、鉛他9種の無機重金属のニューロブラストーマ、シュバノーマおよび大脳神経細胞への毒性は、イオンポテンシャル、ケミカルソフトネスと高い相関を示すことが明らかとなった。 3.毒性予測 各種培養神経細胞に対する化学物質の作用は、動物に対する神経毒性と相関が強く、有用な毒性予測法となる。
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