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経口可能アジュバントのB型肝炎ワクチンの効果増強作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480181
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

石坂 重昭  奈良県立医科大学, 医学部・第3内科, 講師 (90159715)

研究分担者 植村 正人  奈良県立医科大学, 医学部・第3内科, 助手 (90151836)
久保 良一  奈良県立医科大学, 医学部・第3内科, 助手 (20183311)
西村 公男  奈良県立医科大学, 医学部・第3内科, 助手 (20183543)
辻井 正  奈良県立医科大学, 医学部・第3内科, 教授 (30075064)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1987年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1986年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワード経口アジュバント / タウリン / リチウム / パロチッドプロティン / B型肝炎ワクチン / Interleukin-1(IL-1) / 非特異的抗体産生 / interleukin-1(IL-1) / B型肝炎(HB)ワクチン
研究概要

1.経口アジュバントの作用機序に関する経口アジュバント. タウリンはマウス, ヒトにおいてinterleukin-1(IL-1)産生を誘導し, かつマクロファージ依存性のB細胞活性化を誘導しえた. それゆえ, タウリンのアジュバント機序はタウリンによるIL-1産生と感受性の亢進およびB細胞への直接作用によると考えられる. リチウムはT, B細胞のDNA合成を促進しなかったが, B細胞にRNA合成を増大させえた. リチウム誘導のRNA合成がB細胞活性化に強く関与し, アジュバント作用を示すものと考えられる. 次に, パロチッドプロティン(Pr)はT細胞に増殖作用を示さなかったが, マクロファージおよびT細胞非依存性にB細胞の増殖と抗体産生を促進しえた. さらに, PrはIL-1, IL-2, interferon-γ産生を誘導しなかったが, Pr自体がIL-1作用を有していた. これらの結果より, Prのアジュバント作用はPr自体のIL-1作用とPrの直接的なB細胞活性によることが示唆される.
2.経口アジュバントのヒトへの応用. B型肝炎(HB)ワクチン低反応者と考えられる40〜50才の健常男子36人を2群に分け, 第1群(18人)はHBワクチンのみ第2群(18人)はHBワクチン接種前日と当日は1日タウリン12gと炭酸リチウム100mgを経口投与した. 3回接種1カ月後に, 第1群の抗HBs抗体陽性者は38.9%(18名中7名)で, 第2群では66.7%(18名中12名)であり, 経口アジュバントを併用することにより, 抗HBs抗体陽性者が増加した. 第2群での抗HBs抗体陰性者のリンパ球はin vitroでのタウリンによる非特異的抗体産生の誘導を認めなかったことから, タウリンに対して無応答の者にはタウリンのアジュバント効果は認めなかった. 次に, 人工透析患者(16名)でのHBワクチン接種時での経口アジュバントの効果はワクチンのみで50%, ワクチンとアジュバント投与群で66.7%であり, 今後さらに対象者を増して検討して行く予定である.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (17件)

  • [文献書誌] 石坂重昭 他: 唾液腺シンポジウム. 27. 33-35 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂重昭 他: 日本内科学会雑誌. 75. 235 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂重昭 他: 含硫アミノ酸. 9. 199-204 (1986)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂重昭 他: 医学のあゆみ. 140. 33 (1987)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂重昭 他: 唾液腺シンポジウム. 28. 37-39 (1987)

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      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kuriyama S et.al.: Clin. exp. Immunol. (1988)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂重昭 他: "唾液腺学会誌" 牛唾液腺由来パロチンによるhuman immune Systemの増強作用, (1988)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIGEAKI ISHIZAKA, ET. AL.: "PAROTIN AS A BIOLOGICAL RESPONSE MODIFIER" SYMPOSIUM FOR THE SALIVARY GLAND. 27. 33-35 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIGEAKI ISHIZAKA, ET. AL.: "ENHANCING EFFECTS OF VACCINATION BY ORAL ADJUVANTS-INFLUENZA VIRUS VACCINE AND HEPATITIS B VACCINE" NIHON NAIKA GAKKAI ZASSHI. 75. 235 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIGEAKI ISHIZAKA, ET. AL.: "EFFECTS OF TAURINE ON CELL NEDIATED IMMUNE SYSTEM" SULFUR AMINO ACIDS. 9. 199-204 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIGEAKI ISHIZAKA, ET. AL.: "THE TRIAL OF ENHANCING EFFECTS OF HEPATITIS B VACCINE BY ORAL ADJUVANTS NEWLY FOUND THREE ADJUVANTS : LITHIUM,TAURINE AND PAROTIN" IGAKU NO AYUMI. 140. 33 (1987)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIGEAKI ISHIZAKA, ET. AL.: "ACTIVATION OF CELL-MEDIATED IMMUNE SYSTEM BY PAROTIN SUBUNIT" SYMPOSIUM FOR THE SALIVARY GLAND. 28. 37-39 (1987)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石坂重昭,他: 唾液腫シンポジウム. 27. 33-35 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 石坂重昭,他: 日本内科学会雑誌. 75. 235- (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 石坂重昭,他: 医学のあゆみ. 140. 33- (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 石坂重昭,他: 含硫アミノ酸. 9. 199-204 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Kuriyama,S:,et al: Clin.exp.lmmunol.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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