研究課題/領域番号 |
61480209
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
太田 善介 岡山大学, 医学部・第三内科, 教授 (90032870)
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研究分担者 |
槙野 博史 岡山大学, 医学部, 助手 (50165685)
平川 秀三 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (60156651)
橋本 浩三 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (60033370)
小川 紀雄 岡山大学, 医学部, 助教授 (90033208)
小倉 俊郎 岡山大学, 医学部, 助手 (80214097)
高取 克彦 岡山大学, 医学部附属病院, 医員
鈴木 信也 岡山大学, 医学部, 助教授 (70032901)
片山 江里子 岡山大学, 医学部附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1986年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP) / 高血圧 / 腎受容体 / オートラジオグラフィー / α受容体 / 腎 / DOCA食塩高血圧ラット / 画像解析装置 / 高血圧自然発症ラット(SHR) / 受容体 / 降圧利尿剤 / オートラジオグラフィー(ARG) / 高血圧自然発症ラット(SHR)腎 |
研究概要 |
腎における心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体の特性と高血圧状態におけるANPの役割を明かにする目的で、ラット腎ホモジネートによるradiolabeled receptor assay(RRA)および腎切片を用いたinvitro autoradiography(ARG)法を確立し、ラット高血圧モデルおよびヒト腎生検切片におけるANP受容体の変化を検討した。高血圧自然発症ラット(SHR)において、腎ANP受容体は遺伝的に減少しており、本態性高血圧のモデルと考えられている。この高血圧モデルの高血圧の進展にこのANP受容体の減少が関係あることを示唆する結果を得た。二次性高血圧モデルであるDOCA食塩高血圧ラットにおいては、高血圧の進展に伴い血漿ANP濃度の上昇と腎ANP受容体の減少を認めこのモデルにおいては腎ANP受容体のdown regulationを生ずることがANP-RRA、ANP-ARGの画像解析によって明かとなった。さらに高血圧完成期のSHRに降圧利尿剤(indapamide,trichlormethiazide,furosemide)を投与し、indapamide投与群では腎ANP受容体の最大結合能の低下を認めた。さらに慢性糸球体腎炎患者の腎生検切片における腎ANP受容体の局在をin vitro micro-ARGの手法で検討した。ANPはヒト腎生検切片においても、糸球体を中心に結合部位を認めたが、患者の背景因子とANP受容体の局在パターン及び量との関連は明らかではなかった。さらにANPに関連して、高血圧状態におけるα受容体の変化を検討した。α1として3H-bunazosin、α2として3H-yohimbinを放射性リガンドとして用い腎adrenoceptorを検討した。ANPと異なりSHRにおいては腎α受容体は高血圧発症前より増加していることが、α受容体のin vitro macro-ARGの画像解析装置で明らかになった。 以上より、ANPは高血圧状態の調整あるいは進展に深く関わっていることが、高血圧モデルの腎ANP受容体を検討したこれらの研究で明らかとなった。
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