研究課題/領域番号 |
61480215
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮下 俊之 東大, 医学部, 助手 (60174182)
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研究分担者 |
榊原 洋一 東京大学, 医学部, 助手 (10143463)
鈴木 義之 国立精神, 神経センター・神経研究所, 部長 (90010389)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1986年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | I-cell病 / マンノースリン酸レセプター / リソゾーム酵素 / ラジオイムノアッセイ |
研究概要 |
本年度は、牛肝臓より、マンノースリン酸レセプターの精製、その性質の検討、及び定量法の確立をおこなった。酵母培養液より精製したホスホマンナンを部分加水分解して、その小分子断片をリガンドンするアフィニティーカラムをつくり、肝アセトン粉末との結合画分からレセプターを作成した。この蛋白は特異的にマンノース-6-リン酸により溶離された。我々のおこなった分折では、このレセプター蛋白は分子量240,000であり、保存条件によっては、より低分子の蛋白も出現した。これらの分子種とレセプター機能との関係は未だ不明である。 次にこのレセプター蛋白に対する抗体を作成し、ラジオイムノアッセイによる高感度定量法を確立した。この方法により、5-170ngのレセプターが検出された。ヒト及び牛の組織中のレセプター量をしらべてみたところ、牛では肝に最も多く存在することが分ったが、ヒトでは脾の方により多く検出された。この方法による組織含有量は、ヒトでやや少ないように思われたが、本法の抗体作成に用いたレセプター蛋白抗原は牛由来であり、交又反応性を含め、更に検討を要するものと思われた。 また、ヒトI-cell病患者は、本年度中に2例発見され、皮膚線維冠細胞、株化リンパ球の培養を開始した。来年度以降、これらの材料を用いた病態解析をおこなう予定である。
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