• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

骨・カルシウム代謝における核医学手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61480240
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関川崎医科大学

研究代表者

森田 陸司  川崎医科大学, 医学部, 教授 (60026896)

研究分担者 大塚 信昭  川崎医科大学, 医学部, 講師 (20140519)
福永 仁夫  川崎医科大学, 医学部, 助教授 (00093302)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
キーワード腎性骨異栄養症 / 骨シンチグラフィ / 骨塩量の定量 / 単一光子吸収法 / 二重光子吸収法 / 副甲状腺ホルモン / 二次性副甲状腺機能亢進症 / 副甲状腺シンチグラフィ / 骨塩量 / 骨シンチグラム / 骨組織像
研究概要

代謝性骨疾患の骨・カルシウム代謝における核医学的手法の開発を目的とし, 骨シンチグラフィ, 骨ミネラル量測定, 血液生化学検査, 臓器シンチグラフィを長期透析中の患者93例について検索し, 腎性骨異栄養症の病態生理の解明を試みた. 腎性骨異栄養症の骨変化は多彩であり, 局在性を有するため, 標準化した骨シンチグラムによってA, C, D, Fの4型に分類した. F型は頭蓋及び全身骨へのRI集積が最も高く, A型は最も低下し, D型は骨軟化症に類似し, C型はほぼ正常であった. これらについての生化学的パラメーターは, D型は血中のリンが低く, F型はアルカリフォスファターゼが非常な高値を示し, PTHは, F型はN-assay, C-assay, M-assayのいずれにおいても高値を示し, A型は最も低値であった. シンチグラム上の病型と骨組織学的所見との対応は興味深いものであるが, 現在引き続き検索中である. 腎性骨異栄養症は骨減少, 骨硬化を示すが, 骨によってその状態は異なる. 単一光子吸収法による前腕橈骨皮質骨量は透析期間の延長に従って減少したが, 二光子吸収法による腰椎の骨塩量は透析歴10年以内にはむしろ著しい増加を示すものも認められたが, 10年以降にその多くは減少をしめした. 二次性副甲状腺機能亢進症のものは, 皮質骨量は例外なく減少したが, 腰椎海綿骨量は, 重症例にのみ減少が認められた. 過形成を示した副甲状腺の局在診断には^<201>Tlシンチグラフィが有用であった. 腎性骨異栄養症の病因は複雑であり, またその病態も多彩である. 従ってそれぞれの病態に基づく治療法を早急に確立する必要があり, これは今後に残された課題である.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 大塚信昭: 川崎医学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福永仁夫: THE BONE. 2.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Fukunaga,T.Tomomitsu,N.Otsuka,S.Ono,K.Nagai,K.Morita,A.Muranaka, T.Furukawa,S.Yanagimoto and R.Morita: "A Newly developed instrument of dual photon absorptiometry for bone mineral analysis of th elumbar vertebra : Study in yound and old females." Kawaiaki Medical Journal. 13. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大塚信昭: 腎と骨代謝. 4巻. 37-42 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 森田陸司: 腎と骨代謝. 4巻. 199-223 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi