研究課題/領域番号 |
61480274
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
藤本 吉秀 東京女子医科大学, 外科, 教授 (10010167)
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研究分担者 |
佐藤 幹二 東京女子医科大学, 内科, 助教授 (60138857)
日下部 きよ子 東京女子医科大学, 放射線科, 助教授 (80075473)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 甲状腺癌特異抗原 / モノクローナル抗体 / サイログロブリン / 甲状腺癌の診断 / 甲状腺癌の治療 |
研究概要 |
凍結保存のヒト甲状腺乳頭癌組織(17症例より摘除)よりサイログロブリン(Tg)を抽出し、それに対するモノクローナル抗体(MoAb)5種を作成し、今回そのうちの3種につき臓器特異性と癌特異性をin vitroならびにin vivoの方法で検討した。 1.ヒトの胃、小腸、大腸、虫垂、子宮頚部と体部内膜、卵管、胎盤、甲状腺との結合性を酵素抗体法で検討し、3種のMoAbすべてが甲状腺とのみ結合性を示した。すなわち臓器特異性が証明された。 2.同じく酵素抗体法により、ヒト乳頭癌、濾胞癌、正常甲状腺、バセドウ病甲状腺との結合性を検査した結果、定性的にはすべてと結合し、癌特異性は認められなかった。未分化癌とは結合性が見られなかった。 3.ヒト乳頭癌を移植したヌードマウスに、^<125>I添加MoAb(No.3)を注入したところ、autoradiographyで移植癌に^<125>Iの集積が検出された。 4.3種のTg(乳頭癌組織、バセドウ病甲状腺、ウシ甲状腺よりそれぞれ抽出したもの)に体するMoAb(No.3)の結合能のradioimmiunoassayによる検討:a)3種のTgを固相化したのち^<125>I-MoAb(No.3)を反応させた結果、乳頭癌Tgとだけ結合し、癌特異性が認められた。b)市販の抗ヒトTgMoAb(lot No.J7-C9-3)を固相化した後、上記3種のTgを反応させ、そのあとサンドウィッチ法で^<125>I添加MoAb(No.3)を反応させたところ、これでも乳頭癌Tgのみが反応し癌特異性が認められた。しかしまだ感度はひくく、ラベリングや至摘pHに検討の余地があり、もし今後10^4レベルまで感度が得られれば、甲状腺癌特異Tg検出用のradioimmiunoassay系を組める可能性が出てきた。
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