| 研究課題/領域番号 |
61480275
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| 研究種目 |
一般研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
消化器外科学
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| 研究機関 | 北海道大学 |
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研究代表者 |
秦 温信 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (10113606)
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| 研究分担者 |
近藤 征文 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (60186864)
佐々木 文章 北海道大学, 医学部, 助手 (40178661)
宇根 良衛 北海道大学, 医学部, 助手 (60176716)
内野 純一 北海道大学, 医学部, 教授 (40000989)
今野 哲朗 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (70142718)
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| 研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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| 研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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| 配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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| キーワード | 肝癌 / 腫瘍増殖 / 肝切除 / 肝再生 / 肝再生因子 / ヒト上皮成長因子 / 免疫能 / ヒト土皮増殖因子 / ヒト上皮増殖因子 / 胆汁酸 |
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| 研究概要 |
本研究は肝癌の増殖に対する肝再生因子の作用を明らかにし、新治療法確立の可能性を検討せんとするものであり、大きく3つの研究よりなる。
1.ラット肝部分切除後の肝癌増殖に及ぼす影響:ラット肝部分切除は皮下移植肝癌の増殖を有意に促進した。これは肝部分切除後24時間以内の急激な腫瘍容積の増大に依存し、Mitatic Indexを用いた腫瘍細胞の細胞回転からも裏付けられた。
2.ラット肝部分切除の肝癌増殖促進効果に関する解析:肝部分切除が皮下移植肝癌の増植を促進する機序について、免疫能、血中estradiol(E_2)、estrogen receptor(E_2K)および肝再生因子の観点から解析した。免疫能はNK活性、PHAーP.ComA、LPSに対するリンパ球幼若化を指標に検討したが、いずれも低下せず機序としての関与は否定的であった。また、実験に使用したラット肝細胞癌(KDHー8)のE_2Kは肝切除前後を通じてみとめられず、血中E_2の影響はないものと考えられた。肝切除後のラット血清をHPCCで溶出したときのFr.30の分画がラット初代培養肝細胞および肝癌細胞の増殖をともに促進した。
3.ヒト上皮成長因子(hEGF)による抗癌剤の作用増強効果:ヌードマウスに継代移植されているヒト肝癌株HCー4を用いて、無処置群、hEGF投与群、Interferonγ(INFγ)投与群、hEGF+INFγ投与群にわけて腫瘍増殖曲線を検討すると、hEGF+INFの併用投与群の腫瘍増殖抑制がより著明と思われた。
したがって、肝部分切除後の再生過程において肝癌の増殖は促進されること、その機序として免疫能、E_2の関与は少なく、その本質は肝再生因子にあることが明らかになった。また、増殖因子などを用いた新しい集学的治療法の可能性が示唆された。
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