研究分担者 |
榊原 泉 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 研究員 (90153866)
林 良輔 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 研究員 (00173047)
岩田 博夫 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部医用材料研究室, 研究員 (30160120)
新延 道夫 大阪大学, 蛋白質研究所・機能制御部門, 助手 (80135748)
加藤 久雄 国立循環器病センター研究所, 血栓研究室, 室長 (80029959)
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研究概要 |
本研究は, 人工材料の生体適合性を多角的に研究し, 各々の生体系の応答性と材料表面状との関係を明らかにし, それらの生体系の複雑なる相互作用を評価し, 終局的には高度の生体適合性を有する分子設計の指導指針及び材料を開発することを目的としたが, このような多角的なアプローチは国内外を問わず全く新しい試みである. 従来のこの分野における研究は, 材料開発者が血液凝固系の一生体系の活性化, 相互作用のからみ合いによるものであり, これらの生体応答の様式やその強さは, 流体力学的条件や移植期間によって大きく変化する. 本研究における成果は, 医用高分子, 界面化学, 生化学(凝固, 補体, 血小板, 組織)人工臓器及び血液流動学の専門家の研究集団による学際的研究を展開したもので, 1)よく解析された高分子表面, 2)生体系の応答を全血系及び再構成系(単離精製した蛋白質を用いる)で評価し, 3)流体力学的関数として表示すると同時に, 4)補助心臓を用いて急性-慢性期の応答性を明確にし, 5)分子設計指針をえた.
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