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老人骨折の原因究明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480320
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関神戸大学

研究代表者

水野 耕作  神戸大学, 医学部, 助教授 (90030981)

研究分担者 黒坂 昌弘  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (70170115)
川井 和夫  神戸大学, 医学部, 講師 (80116201)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
キーワード高齢者の骨折 / 骨折の原因 / 骨折治癒過程 / 骨代謝調節ホルモン / 骨形成因子の抽出 / 骨形成因子の組織培養 / 副甲状腺ホルモン / 老令者の骨 / 骨折の発生 / 骨の組織培養 / X線分析 / マイクロデンシトメーター
研究概要

1.X線学的研究
脊椎圧進骨折や大腿骨頚部骨折は老人に多いが, その骨折の頻度や形状は骨量や骨梁の状態に深い関係があることを見出した. 特に, デンシトメータによって, 微量な範囲も定量でき, 年令とともに, 次第に骨量が減少することが確認できた. また, 骨の変化や骨折の発生が骨代謝ホルモンと密接に関係し, 3大ホルモンの不均衡がその原因となり, 特に, 副甲状腺ホルモンの分泌異常が多大な影響を与え, 老人骨折に深く関与していることを見出した. 骨折と副甲状腺ホルモンの関係を示したのは, 本研究が初めてである.
2.実験的骨折治癒過程の研究
動物実験により大腿骨骨折を作製し, 副甲状腺摘除による分泌不全状態と副甲状腺ホルモン投与による副甲状腺ホルモン分泌過剰状態を作製し, 比較実験したところ, いずれの状態においても, 分泌正常状態に比し, 骨折治癒の遅延をきたした. これは副甲状腺ホルモンが骨折治癒に対し, 深く関与していることを示すものであり, 老人骨折の発生および治療の困難さの原因をある程度究明できたものであり, また, 治療のいとぐちを見出せたものと考える.
3.骨形成因子の研究
実験的骨折ならびにヒト骨折患者の骨折部より組織を抽出し, その組織を培養するとともに, 免疫抑制物質などを投与し, 骨形成因子の分離を試みた. 骨折部組織に骨形成因子が存在し, その物質を含む組織を他の部位に移植すると, その部位で骨形成および骨増殖をきたすことを発見した. このことは骨折治癒過程の解明と治療についてのこれまでの定説をさらに前進させるものである. 現在, この骨形成因子を単純分離すべく, 培養法などにより研究を継続している.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] MIZUNO, K.: Orthopedic Transaction. 10. 315-316 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 池田正則, 水野耕作: 整形外科基礎科学. 13. 455-458 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 池田正則, 水野耕作: 日本整形外科学会雑誌. 61. 340 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福原啓文, 水野耕作: 日本整形外科学会雑誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mizuno,K.: "effect of parathyroid hormone on the process of fracture healing." Orthopedic transaction. 10. 315-316 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ikeda,M.and Mizuno,K.: "Influences of bone cement on the fracture healing." Orthopaedic Research. 13. 455-458 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ikeda,M.and Mizuno,K.: "Influences of bone cement on the fracture healing" Journal of Japanese Orthopaedic Association. 61. 340 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fukuhara,F.and Mizuno,K.: "Influences of parathyroid hormone on the process of fracture healing." Journal of Japanese Orthopaedic Association.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mizuno,K.: Orthopedic transaction. 10. 315-316 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 池田正則,水野耕作: 整形外科基礎科学. 13. 455-458 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 水野耕作: "老人の整形外科" 南江堂, 478 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 水野耕作: "遷延癒合と偽関節" 南江堂, 235 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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