研究課題/領域番号 |
61480342
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
酒徳 治三郎 山口大学, 医学部, 教授 (20034895)
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研究分担者 |
藤井 光正 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (00181321)
磯山 理一郎 山口大学, 医学部, 助手 (50193404)
瀧原 博史 (滝原 博史) 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50144936)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 実験的精索静脈瘤ラット / 精索組織DNA量分布 / 精細管直径 / 精索重量 / 造精機能 / 精索静脈瘤 / 男子不姙症 / 睾丸造精機能 / 睾丸体積 / ジョンセン・スコア・カウント / 睾丸内DNA / プチスタグランディン / 睾丸血流 / 男子不妊症 / プロスタグランディン |
研究概要 |
1、精索静脈瘤を有する男子不妊症に関する臨床的研究 (1)、精索静脈瘤患者における造精機能障害に対する精巣体積、スコアカウント、精巣組織のDNA量分布からの検討の結果、男子不妊症を主訴とした精索静脈瘤においては、両側精巣の造精機能に障害を認め、その程度は患側(左側)には健側(右側)よりも障害が強い傾向が認められた。さらに、高度の精索静脈瘤症例に造精機能障害の程度が強いことが判明した。 (2)、精索静脈瘤が造精機能を障害する機序について、精巣温度上昇説と有害物質逆流説について検討した。 精巣部温度は、精索静脈瘤群、静脈瘤を有しない不妊症群、精索静脈瘤手術後の群の間で、(仰臥位では差を認めないが、立位において精索静脈瘤群に明らかな高温を両側精巣に認めた。高温の程度は左側精巣において右側よりも大であり、静脈瘤の程度が高度の症例程、この精巣部温度上昇が大であった。さらに、静脈瘤手術後には、上昇していた精巣部温度に低下を認めた。逆流説としては、腎臟からのプロスタグランディンE、Fが高濃度に内精静脈を通って精巣へ逆流することによる造精機序障害が示唆された。 2、実験的精索静脈瘤ラットにおける両側精巣の造精機能障害の検討 片側性(左側)精索静脈瘤が両側精巣の造精機能に与える影響を調べる目的で、左腎静脈の部分結紮に加えて内精静脈と総腸骨静脈との側副路を結紮した10週齡ウイスター・マウスを実験モデルとして、5週間後に精巣重量、精細管直径、精巣組織DNA量分布を測定した。その結果、ヒトでの前述の知見と同様に、実験的精索静脈瘤においても両側精巣の造精機能が障害され、その障害の程度は患側(左側)において強いことが示された。
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