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胎児行動と胎児中枢神経系の発達過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480347
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関東京大学

研究代表者

桑原 慶紀  東京大学, 医学部(病), 助教授 (20010324)

研究分担者 上妻 志郎  東京大学, 医学部(病), 助手 (30143457)
岡井 崇  東京大学, 医学部(病), 講師 (40126016)
今西 由紀夫  東京大学, 医学部・産婦人科, 助手 (40134572)
研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
キーワード子宮外胎仔保有法 / 胎児中枢神経系 / 胎児行動 / 胎児呼吸様運動 / 胎児眼球運動 / 人工子宮 / ECMO
研究概要

子宮外胎仔保有法を用い、胎児仮死時におけるヤギ胎仔中枢神経系機能につき検討した。中枢神経系機能に関する指標としては頸動脈血流量と脳波を用い、脳波は周波数分析をすることにより各周波数成分ごとの量的変化を検討した。本研究に用いた子宮外胎仔保育システム及び生理機能モニター法については省略する。実験動物としては胎齢110〜135日のザーネン種山羊胎仔を用いた。胎仔の状態が安定したところで低酸素負担を加えた。負荷時間は6、4+2、0分、負荷前PaO_2は、30、9+4、6mmHg、負荷後PaO_2は14、4+4、6mmHgであった。
胎児心拍数は低酸素負荷開始後2分で低下傾向を示し、その後も進行性に低下し負荷解除直には0.58+0.02と最低値を示した。負荷解除後は速やかに上昇し6分で負荷物前値まで回復した。頚動脈血流量は負荷開始後4分までは0.98±0.05と著変を認めないがその後減少し、負荷開始後6分では0.74±0.06と最低値となった。解除後には急速に増加し1.15±0.04と前値を越えるようになるが、一過性であり再びやや低値を示した。一心拍あたりの頚動脈血流量を見ると、2〜4分にかけては直線的な増加傾向を示し負荷開始後4分では1.38±0.05となるのに対し、6分後では1.29±0.08とやや減少した。負荷解除後は再び増加し、2分後には1.51±0.04となった。その後は急速に減少し、負荷前値より低値を示した。脳波の記録上では振幅の軽度減少が認められるが、完全な平坦化は認められなかった。θ波に関しては低酸素負荷による変化は少なかった。α波領域では変化が出たものではα_1波・α_2波ともに負荷開始後約3分で低値を示した。低酸素負荷解除後は回復するがα_2波の方がα_1波に比し回復が遅れた。α_2波含有率の推移と頚動脈血流量の推移とを時相を合わせて検討すると両者間には密接な関連性があることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Yoshinori,KUWABARA: ARTIFICIAL ORGANS. 11(3). (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 海野信也 長屋慶 篠塚慶男 桑原慶紀 岡井崇 上妻志郎 前田津紀夫 水野正彦 桑野克之: 「人工臓器」. 17(3). 1268-1274 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 篠塚憲男: 日本越音波医学会講演論文集. 51. 293-294 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 上妻志郎: 産婦人科の実際. 37. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshinori Kuwabara et al: Artificial Orgaus. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岡井崇: 日本産婦人科学会雑誌. 38. 1209-1217 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 岡井崇: 産婦人科の実際. 35. 1553-1559 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Shiro Kozuma: 日本産婦人科学会雑誌. 38. 1490 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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