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ヒト胎盤組織中の子宮筋収縮物質の生物化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480353
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

牧野 恒久  慶応義塾大学, 医学部・産婦人科, 専任講師 (30085758)

研究分担者 元山 鎮雄  慶応義塾大学, 医学部・産婦人科, 助手 (30174353)
菅原 正人  慶応義塾大学, 医学部・産婦人科, 助手 (10162851)
萩庭 一元  慶応義塾大学, 医学部・産婦人科, 助手 (60146652)
中沢 和美  慶応義塾大学, 医学部・産婦人科, 助手 (30129556)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードオキシトシン / 胎盤 / 生物活性 / ラジオノムノアッセー / 免疫組織化学 / 胎盤性オキシトシン / 生合成 / 胎盤オキシトシン / オキシトシンのradioimmunoassay / 子宮収縮 / ニューロフィジン / 妊娠・分娩
研究概要

我々は内外にさきがけ, ヒト胎盤組織中に異新性のオキシトミン(OT)様物質の存在することを報告したが, 本研究でその物理化学的性状, 生理作用等に関する検討を行った.
1.OTのRadio Tmmunoaseay;10pg/ml〜10mg/mlのきわめて鋭敏で特異的な用量曲線が得られた.
2.胎盤組織のOT含量;ヒト妊娠各期の胎盤よりOTを酢酸抽出した. 抽出物のdilusion culleは合成OTとRIA上で平行し, 両者はイオン交換クロマトグラフィーで同部分のfractionに溶出した. 胎盤のOT濃度, 含量とも妊娠週数とともに増加することが示された.
3.胎盤性OTの生物活性;胎盤抽出物はラット子宮筋に対し合成OT同様の収縮作用を有すること, この作用が抗オキシトシン抗体により中和されることが示され, 胎盤性OTが合成OT様の生物活性を持つことが示唆された.
4.胎盤性OTの局在;変法PAP法でImmnnoveactice OT(Ir-OT)が免疫組織化学的にsyncytiotrophoblastに局在することが示された.
5.胎盤性のOTの生合成;胎盤組織を24時間培養すると, 胎盤組織中のOT濃度は, 蛋白合成阻害剤cyclohexamide添加により有意に低下しIr-OTが胎盤組織中で合成される可能性が示唆された.
6.胎盤性OTの分離, 精製;SephadexG-25によるゲル濾過により胎盤OTに大分子部分と小分子部分の存在すること, 小分子部分がOT類似物質である可能性が示され, 小分子部分に強いラット子宮筋収縮作用が認められた. 免疫吸着クロマトクロマトグラフィー, 高速流体クロマトグラフィーを含めた精製操作により胎盤OTのアミノ酸配列, 生物化学的性状の詳細についての検討が引き続き行われ, いまだ不明の点が多い分娩発来機構, 妊娠維持機構の解明に大きく寄与することが期待される.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 牧野恒久, 飯塚理八: 日本産婦人科学会雑誌. 38(4). 605 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] R.Iizuka and T.Makino: "Placental Oxytocin" Acta Obst Gynaec Jpn. 38(4). 605-609 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 飯塚理八: 日本産婦人科学会雑誌. 38. 605-609 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 飯塚理八: 産科と婦人科. 53. 181-184 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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