研究課題/領域番号 |
61480367
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大庭 紀雄 鹿児島大学, 医学部, 教授 (50010070)
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研究分担者 |
鵜木 一彦 鹿児島大学, 医学部付属病院, 助手 (60193926)
冨宿 紀夫 鹿児島大学, 医学部, 助手 (40156732)
鮫島 宗文 鹿児島大学, 医学部, 助手 (80041333)
上原 文行 鹿児島大学, 医学部付属病院, 講師 (30168653)
永迫 文代 鹿児島大学, 医学部付属病院, 講師 (10101180)
FUHSHUKU Norio Department of Ophthlamology, Faculty of Medicine, Kagoshima University (50010070)
伊佐敷 靖 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70168160)
鵜木 和彦 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手
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研究期間 (年度) |
1986 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1987年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 網膜ジストロフィー / 複合糖質 / レクチン / 糖転移酵素 / 網膜色素変性症 / 錐体ジストロフィー / 錐体視色素 / 網膜変性 / シアリルトランスフェラーゼ / シアル酸 |
研究概要 |
網膜ジストロフィーの成因を解明するために基礎的および臨床的研究を多角的に進めた. 1.基礎的研究 視細胞膜表面または視細胞間質の複合糖質と網膜ジストロフィー成因との関連生を検討する方向でいくつかの基礎的研究を進めた. (1)ピーナツレクチン(PNA)がサルの網膜視細胞のうち錐体視細胞の細胞膜表面および周囲間質に結合し, 杆体視細胞にはほとんど結合しないことをフェリチン標識PNAを用いて電子顕微鏡的レベルで検討した. 視細胞と網膜色素上皮細胞におけるPNA認識複合糖質の局在をはじめて明らかにすることができた. (2)サル網膜中心窩の錐体視細胞は周辺部錐体細胞と同じようにPNAを結合する所見がみられた. この現象は, PNAを認識する複合糖質が杆体視細胞との間の隔壁としての役割をもつこと示唆する. (3)実験的にサル, ラットの網膜下腔に微量のレクチンを注入して, 網膜に発生する変化を経時的に観察した. 急性炎症が特定のレクチンで起こり, ついで広範な網膜変性が生じることが明らかになった. 興味ある所見は, レクチンの種類によって変性部位に差異が認められることであった. (4)抗糖脂質抗体を用いて網膜における糖脂質の局在を検討した. (5)牛眼においては糖転移酵素は眼球諸組織で神経網膜および網膜色素上皮に最も顕著な活性を示した. 網膜中心部と周辺部とで糖転移酵素活性に有意の差異が認められた. 2.臨床的研究 (1)網膜色素変性症患者についてリンパ球のさまざまな糖転移酵素活性を調べると, 活性低下がしばしば認められた. (2)錐体ジストロフィー患者の末梢血において免疫生化学的検索を進めた. (3)レーベル先天盲の家族例を報告した.
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