研究分担者 |
葛西 浩 日本大学, 医学部, 助手 (80133437)
森 茂 日本大学, 医学部, 助教授 (10058993)
崎元 卓 日本大学, 医学部, 助教授 (70111515)
吉村 能至 日本大学, 医学部, 助手
富田 隆之 日本大学, 医学部, 助手 (70172187)
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研究概要 |
1.Ocular surfaceの創傷治癒における特性は: (1)角膜上皮細胞層ではturn overの早いこと, 特有なモザイク状構造を持つことより修復が早く行われるが, 範囲と程度によってはその回復に健常な結膜を必要とする. (2)輪部では中央に帯状の明調細胞群があり, 障害に際し早期より活発に反応する. (3)結膜のみならず, 角膜の上皮欠損部に再生した上皮の中で, Goblet cellは特異的な挙動を示す. 2.Bacterial adherenceとsurface mucin: 結膜襄内に接種された緑膿菌は上皮表層が障害された際にみられるsurface mucinに補足され mucin thread 又は凝塊として, 瞬目運動により内眼角部に集簇される. この際に結膜襄内に放出されたものと, 与えられた刺激により下方のcellからの分泌が続いて起こる. 3.Ocular mucinの性状について: グアニジン抽出, SepharseCL-2Bよって得られた2つのfractionについて, 生化学的な検討を行っている. 4.まとめ:Goblet細胞は涙液へmucinを提供するのみでくOcular surfaceの防御に大きな役割を果している. 又, 角膜輪部, 結膜はそれぞれの分担に応じた働きをしているが, 互いに連携してOcular surfaceを保持し, 特に角膜病変では結膜の占める意義は大きい.
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