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脱灰切片(吉木法)による硬組織動的標識の試み

研究課題

研究課題/領域番号 61480375
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関昭和大学

研究代表者

吉木 周作  昭和大学, 歯学部, 教授 (30085740)

研究分担者 中村 雄一  昭和大学, 歯学部, 助手 (20180408)
山崎 亨 (山崎 享)  昭和大学, 歯学部, 講師 (40112734)
立川 哲彦  昭和大学, 歯学部, 助教授 (10085772)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード硬組織 / 脱灰切片 / TC標識
研究概要

[目的]この研究は, 非脱灰切片を作成する必要があると考えられているTC系抗生物質による硬組織標識を, 標本作成過程における条件を種々に変更して, 作成簡単な脱灰切片上でも観察可能にするべく工夫, 検索したものである. [方法および結果](1)固定時間. 予め還流固定された硬組織を, さらに5週間固定を追加した材料のみにTC標識を見ることができた. これは, 硬組織への固定液の浸透は予想外に悪いことを示しているもので, 硬組織中の有機質に結合した微量のTC剤を可及的に保持するためには, 時間をかけて固定液をよく浸透させ, 有機相を強固に固定する必要があることを示唆している. (2)二重固定. ホルマリンにて5週間浸漬固定した材料にたいし, さらに, 組織内のタンパク多糖をよく固定することが知られている塩化シアヌル処理(CC)を追加したものと, 未処理のものを比較すると, 用いた一部のTC剤ではCC処理によりやや強い標識の保持を得ることができたが, その他のTC剤では差が明らかでなく, 二重固定の効果を疑わせる結果となった. (3)脱灰の種類. 脱灰法の違いによる影響を見るために, ギ酸脱灰とEDTA脱灰を比較した. EDTA脱灰標本では好結果であったが, ギ酸による脱灰切片におけるTC標識はいずれもきわめて弱くほとんど陰性の結果を示した. (4)投与TC剤の種類. 上記のごとく, 5週間の浸漬固定を行なえば, 脱灰切片上にTC標識を保持, 観察することができたが, 使用した5種類のTC剤の全てに認められたわけでなく, DMCT.TCおよびDC3種類のTC剤に限られていた. この種のTC剤は, 皮膚の有機質基質へ結合することにより起こる光線過敏症化をおこし易いものとして知られている. したがって, これらTC剤は硬組織の標識の際にも, また, 無機相だけでなく有機相へよりよく結合すると考えられ, これが, 脱灰切片上においてもTC剤がよく保持された理由と考えられる.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] S. Yohiki;T. Tachikawa;T. Yamazaki;Y. Nakamura: Journal of Dental Research(Divisional abstract). 66. 921 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山崎亨, 中村雄一, 立川哲彦, 吉木周作: 昭和歯学学会雑誌. 8. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 吉木周作, 立川哲彦, 山崎亨, 中村雄一: "骨形態計測第8巻" 西村書店, (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Yoshiki, T.Tachikawa, T.Yamazaki,and Y.Nakamura: "Tetracycline-labelling in decalcified bone section" J. dent. Res.(Divisional abstract). 66. 921-only (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Yamazaki, Y.Nakamura, T.Tachikawa and S.Yoshiki: "Experimental study of tetracycline-labelling in decalcified bone section" J. Showa Univ. Dent. Soc.8. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Yoshiki, T.Tachikawa, T.Yamazaki and Y.Nakamura: Nishimura , Niigata. Bone Morphometry, (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Yoshiki;T.Tachikawa;T.Yamazaki;Y.Nakamura: J.Dent.Res.Divisional Abstracts. 66. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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