研究分担者 |
古木 良彦 広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (50165479)
小川 正晃 広島大学, 歯学部, 助手 (70144847)
藤田 實 広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (90116658)
小寺 吉衛 (小寺 吉衞) 広島大学, 歯学部, 助手 (10124794)
谷本 啓二 広島大学, 歯学部, 講師 (10116626)
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研究概要 |
X線映画像の画像データをディジタル化し, 画像処理装置, 及びコンピュータへ転送する一連の糸を設計開発した. 本システムは, テレビカメラを入力装置とし高速画像処理装置とコンピュータにより各種の画像処理を行い, それを固定磁気ディスクに記録することによって動画像の抽出を可能にした. 開発した本システムを用いてX線映画像の各コマに種々の画像処理を行い画像改善の可能性を追求した. システムの画質特性の解析を行った結果, 入力装置としてのテレビカメラで鮮鋭度の低下を生じ, 画質に大きな影響を与えることがわかった. そこでCT装置に附属の高精細フィルムディジタイザー(レーザースキャナ)を用いてあらたに画質を調べた結果, 医療用X線画像のディジタル化にはテレビカメラは不十分であり, レーザースキャナのような, 高精細で広い濃度分解能を持つ装置を用いることが望ましいことがわかった. X線映画像に適した画像処理法として, 非鮮鋭マスク処理(ansharp masking technigue), 対数階調変換によるコントラストの強調が有効であった. 本法はマスクサイズ, 強調の度合いを変えることにより, 種々のX線画像に適用が可能となることから, 現在他の撮影法への応用を試み, いくつかの撮影法でよい結果を得ている. さらに嚥下運動のアニメーション化は, 同運動機能の解析の有効な手段として評価され, X線映画像にも画像処理が有効であることが確認された.
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