研究課題/領域番号 |
61480420
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
石井 俊文 東京歯科大学, 衛生学, 助教授 (00072877)
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研究分担者 |
佐々木 良紀 自衛隊横須賀病院、歯科診療部、予防歯科, 科長
SASAKI Yoshinori Chief, Preventive Dentistry Section, Hospital Yokosuka,Japan S.D.F.
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | CPITN法 / 歯周疾患 / 成人集団 / 口腔保健管理システム / 予防管理プログラム / だ液潜血試験紙法 / スクリーニングテスト / 成人歯科保健管理システム / 歯周疾患処置ニーズ / 歯周疾患プログラム / 唾液潜血試験法 |
研究概要 |
研究の進展につれて派生した小課題に関する知見をも含めると、研究成果としてはかなり多岐にわたる結果が得られているが、要約すると以下の4点に絞ることができる。 1.CPITN法を適用して各処置内容ごとの必要仕事量を時間に換算し、それを基に歯科保健チームの人的構成を立案することが可能となり、管理プログラム立案におけるCPITN法の有用性が確認された。 2.Code2と評価されたsextantsのうち出血を伴わない単なる歯石付着のみの部位を処置対象から除外すると、必要処置時間つまり仕事量をかなり節減することができる。すなわちCode2の内容分析は、資源に制約のある状況下において効率的な管理プログラムを設計する際の有効な手段となり得ることが指摘された。 3.唾液潜血試験紙法による唾液潜血量とCPITN値間に有意の相関があり、特に本法はポケット形成に対する簡便なスクリーニングテストとして有用であることが認められた。但しスクリーニング水準の設定あるいは特異度・敏感度において検討すべき点であることも示唆されている。 4.歯科保健管理システムの構築にとっては、適切な予防プログラムの設計が必須の構成要素であるため、数集団を対象として、それぞれに適応した予防プログラムのモデルを立案実施し、その効果を検討した。その結果いずれのモデルにおいても、口腔衛生指導並びに歯石除去によって、歯周疾患及び口腔衛生状態をかなり改善し得ることが明らかとなった。かかるプログラムの実施には一定の期間が必要であるため、現在継続中のモデルもあり、これらの結果から得られる知見を統括して、口腔保健管理システムを体系化していくことが今後の課題である。またプログラムの効率性・受容性を高めるため、質問紙法及び費用・効果分析の手法を現在導入しつつある。
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