研究課題/領域番号 |
61480421
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児・社会系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山田 博 日本大学, 歯学部, 講師 (10158214)
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研究分担者 |
加藤 栄行 日本大学, 歯学部, 助手 (20185862)
武井 謙司 日本大学, 歯学部, 助手 (90171602)
田村 厚子 日本大学, 歯学部, 助手 (70179894)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | サーモグラフィー / 顔面 / 咀嚼運動 / 筋電図 / 再現性 |
研究概要 |
咀嚼運動に伴う筋活動を把握する方法には従来より筋活動によって生ずる活動電位を筋電図計で計測する方法が主に用いられてきた。我々は筋活動によって生ずる血流の上昇と筋代謝熱産生を顔面皮膚温の変化としてサーモグラフィで計測し、その温度変化によって咀嚼運動を把握することを試みた。 今回は硬さの異なる2種類のガム、ソフトガム、ハードガム、を被検食品とし、EMG法で筋活動電位を評価し、サーモグラフィによる測定結果と比較検討し、咀嚼運動によって生ずる活動電位と温度変化の関連性について検討した。 対象は顔面及び口腔に異常のない健康成人5名とした。被検筋は両側側頭筋前腹及び咬筋とした。 温度変化はソフトガムではTAで咀嚼後2分で0.28℃を示しハードガムも同様であったがハードガムの方が咀嚼を開始してから温度上昇が早期に高くみられた。一方、M部はソフトガムでは咀嚼後4分で最高温0.40℃であった。ハードガムでは咀嚼後5分で最高温0.52℃を示した。 以上のことから、ハードガムの方が温度上昇の仕方や高温を示した。TAとMでは咬筋の方が温度上昇が大きく高かった。 筋電図ではハードガムはソフトガムに比べ、最大振幅で約2倍高かった。咬筋は咀嚼運動で特に硬い食品では主動的に作用し、側頭筋では補助的に作用するといわれ、おのずから筋電図的にも、咬筋の方が活動電位が高い。この傾向は温度変化でも同様でありねさらには、ハードガム、ソフトガムという硬さの異なる食品を用い、異なる咀嚼運動負荷を与えても咬筋の方が温度上昇が高くなった。このことから、筋活動量の相異によって温度上昇が変化することが認められた。
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